オランダのF1解説者であるオラフ・モルが、F1の管理運営組織であるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)に対し、自分が考える2020年F1カレンダー修正案をEメールで送ったことを明らかにした。
F1オーナーのリバティ・メディアの一員であり、現在F1最高責任者の職にあるチェイス・キャリーはこれまでのところ2020年内に15戦から18戦のF1レース開催を目指すと主張している。
しかし、全22戦で計画されていた2020年シーズンも現時点ですでに9戦が延期もしくは中止となっている。いまだに新型コロナウイルスの状況が今後どのように変化していくのかも分からない中、キャリーが望むようなレース数を実現するのは非常に困難であろうことは間違いない。
モルも15戦を開催するというのは無理だと考えているようだ。
「まだひそかに15レースの開催が期待されている。だが、現在も危機的状況が進展しつつあり、チケットのセールスも停止されているという状況を考えれば、それは少なくとも高望みだと言えるだろう」
「それに、重圧もかかってくるし、チームがすべてをうまく輸送できるよう調整できるようにする必要もある」
オランダのテレビ局『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』でF1解説を担当しているモルはそう語ると、次のように続けた。
「金曜日の夜に、私は彼ら(FOM)にEメールを送ったんだ」
「私は大筋でマーティン・ブランドルに賛成だね。私もシルバーストンで始めるべきだと思う」
「すでにほとんどのチームがあそこ(イギリス)にいるわけだから、移動も制限できる」
「そして、そのほかのカレンダーも輸送の面から同じように考える必要がある。そこからオランダに行き、ベルギー、フランス、スペイン、イタリア、ハンガリー、そしてオーストリアで終わるようにするんだ。ルールには、選手権を成立させるには少なくとも8レースを行う必要があると書かれているからね」
モルはそう語ると、次のように付け加えた。
「このやり方ならば、初期段階に世界中を旅して回ることなく、カレンダーをできるだけ伸ばすことができるよ」