今年35年ぶりに復活開催されるはずだったF1オランダGPの運営責任者の1人である元F1ドライバーのヤン・ラマースが、2020年のF1がいつ開催できるかといった推測報道はやめるべきだと主張した。
「実際のところ、もっとはっきりするまでそういう報道は止めて欲しいと思っている。
母国オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』にそう語ったラマースは次のように付け加えた。
「どんな答えも新たな疑問を生じさせるだけだし、全てが非常に幅広く解釈されている。だから、倫理的観点から、我々は実際に手本を示したいと思っているんだ」
ラマースは、メディアはF1に関する推測記事などより、実際に今起こっている新型コロナウイルス問題に向き合うべきだと次のように続けた。
「本来注目すべきことに注目すべきなんだ」
「今は、メディアはもっと社会的に重要な話題に注目する必要がある。それはモータースポーツの状況より大きな意味を持つものだ。たとえ1パーセントでもモータースポーツを犠牲者扱いするのは不適切だよ」
ラマースは、そうした意味からも、オランダGPの日程が早ければ8月に再調整されるのではないかといったことを話題にするのは正しいことではないと次のように続けている。
「8月では早すぎるのではないかと自問してみるべきだ。それはこのウイルスが6月か7月には世界からなくなると見込んでいるということだからね。そして、ヨーロッパの半分が心に傷を負っている中でお祝いをすることが適切なことなのかどうかを考えてみる必要がある」
「利己的になるわけにはいかないほど、世界は大変な状況にあるんだ」