NEXT...F1開催スケジュール

「今年はF1にとっての転換期だ」とフェラーリの元チーム代表

2020年04月02日(木)19:06 pm

フェラーリの元チーム代表であるステファノ・ドメニカリが、新型コロナウイルスの猛威にさらされた2020年はF1にとって「転換期」となるだろうと語った。

新型コロナウイルスcovid-19の世界的大流行により、今年のF1はいまだ開幕のめども立たない状況となっている。

現在はランボルギーニのCEOを務めるドメニカリも母国イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にF1が再開できるのはかなり先になるだろうと示唆し、次のように語った。

「F1選手権を始めるには、現在緊急事態に陥っている国々の認可が必要となるからね」

54歳のドメニカリはさらに、今年はF1が将来的に生き残っていくために重要な年になるだろうと次のように語っている。

「今年が転換のための1年となることは避けられないだろう。ビッグチーム、小規模チーム、チームオーナー、ドライバー、テレビ局といった関係者全てが大きな経済的犠牲を強いられることになる。だから、自らを救うことができるシステムが必要なんだ」

実際のところ、2020年内にF1レースを行うのは難しいのではないかとの観測も出てきている中、F1でも生き残りに向けた“変化”が起き始めている。

そのひとつは、2021年に予定されていた新たな技術レギュレーション導入を1年先送りすることだ。2021年は原則として2020年仕様F1マシンで戦うことで、マシン開発コストを抑えるためだ。

だが、新型コロナウイルスがいつ終息を迎えるのかが分からない中、それをさらに2023年にまで延期することや、2021年から導入されるバジェットキャップ(チーム予算上限値)をさらに下げることも検討されていると伝えられている。

しかし、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は、フェラーリはその案に難色を示していると報じている。

フェラーリは、もし1億7500万ドル(約190億円)で計画されているバジェットキャップがそれ以下に引き下げられれば、それに伴ってチーム規模を縮小する必要が発生し、職を失う者が多数発生することになると主張しているようだ。

『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』はこれに関し、イギリスに拠点を置くチームにとっては従業員を一時解雇するのもさほど難しくはないが、(イタリアの)フェラーリはそうではないと説明している。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック