トト・ヴォルフが、メルセデスを離脱してローレンス・ストロールと共にアストンマーティンF1チームの運営に携わることになるのではないかとのうわさを否定した。
現在メルセデスのモータースポーツ責任者であり、ワークスF1チームのCEOを務めているオーストリア出身のヴォルフだが、最近レーシングポイントのオーナーであるカナダ出身のビジネスマンであるストロールと組んでメルセデスF1チームを買収し、それをアストンマーティンF1チームとして運営する計画なのではないかとのうわさがささやかれている。
すでにイギリスの高級スポーツカーメーカーであるアストンマーティンを買収したストロールは、現時点ではレーシングポイントを2021年からアストンマーティンという名称に変えることになるとしている。
だが、新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年のF1が開催できない状況が続く中、メルセデスの親会社であるダイムラーが多額のコストがかかるF1からの撤退を考えているのではないかとのうわさがささやかれており、ヴォルフとストロールによるメルセデスF1チーム買収の可能性が高くなったと考えられるようになっている。
前F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、2019年9月にダイムラーの新会長に就任したオラ・シャレニウスとヴォルフの関係はあまりうまくいっていないようだと『f1-insider.com』に語り、次のように続けた。
「現時点では、彼(シャレニウス)にはF1チームより重要な問題があるんだ」
「もし私が彼だったら、2020年シーズン後にチームを売るだろうね。6年連続でF1タイトルをとったメルセデスにとって、もはやそれ以上証明すべきことはないだろう?」
エクレストンはさらに、最近ヴォルフとストロールが急速に接近したのは非常に興味深いことだと語り、次のように付け加えている。
「私が知る限り、ヴォルフはもうずいぶん前にメルセデスを去り、ストロールとアストンマーティンで合流することを決めていたんだ。ここ2年間、彼らはまるで一卵性双生児のようだったよ」
しかし、『motorsport-total.com』からこうしたうわさについて質問されたヴォルフは次のように答えている。
「この話は本当ではないよ。私はアストンマーティンのCEOにはならない」