F1トップドライバーの1人であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がかつて所属していたF3チームが財政的に厳しい状況に置かれている。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、現時点では世界中でスポーツイベントがキャンセルされる状況となっているが、F1もこの例に漏れず、すでに開幕戦から第8戦までの延期もしくは中止が決定している。
こうした中、レースが開催されないことでF1チームの収入が激減し、特に小規模チームの中には存続も危ぶまれる状態に陥るのではないかとの懸念もある。
しかし、かつてフェルスタッペンが所属していたファン・アメルスフォールト・レーシングのオーナーは、自分たちのようなジュニアカテゴリーのチームにとってはまさに死活問題だとドイツの『RTL』に次のように語っている。
「ジュニアクラスにおいては、チームは主にドライバーが持ち込む金に頼っているんだ」
「そして、もしレースをすることができなければ、彼らに契約通りの金を持ち込むことを求めることができないのははっきりしている」
「我々はいくらか前金を受け取っており、今はその金を頼りにしているところだ。我々には35人のフルタイム従業員がいるし、彼ら全員に給与を払う必要がある」
「問題は、どれだけ長く我々が持ちこたえられるかだ。しかし、こういう状況では6か月ももたないだろう」
「私はF1の財政面については詳しくない。だが、我々のレベルのチームにとっての問題は、完全に現金に依存しているということだ。我々には蓄えはないからね」
そう語ったフリッツ・ファン・アメルスフォールトは次のように付け加えた。
「確かに、現時点ではレースに行かないからその旅費やホテルへの支払いを節約することができる。だが、重要なのは、ドライバーが支払ってくれて初めて我々の支払いができるということだよ」