2019年シーズンを最後にF1シートを失ったニコ・ヒュルケンベルグが、新型コロナウイルスの蔓延により世界のあらゆるイベントが中止となっているこの時期を最大限に活用するしかないと語った。
昨年限りでルノーのシートを失ったヒュルケンベルグだが、最近では新型コロナウイルスによりレースが延期となったことを受けて行われたバーチャルF1GPにモナコにある自宅から参加している。
32歳のヒュルケンベルグは最近の活動などについて母国ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「ここまでのところここでは外出が禁止されているけれど、僕は今でもいつものように外でランニングをしてトレーニングをすることができているよ」
「ほかにももっといろんなことをする時間が増えたと思う。料理をしたり、バルコニーでうろうろしたり、あるいは長年会っていなかった人たちと電話で話をしたりね」
「先週、僕は初めて2回F1のEスポーツ・レースに関わったんだ。面白かったけれど、本当のレースとはだいぶ違うね」
「今は不満を言ってもどうにもならない。僕たちには今の状況を最大限に活用する必要があるんだ」
一方、昨年ヒュルケンベルグのチームメートであったダニエル・リカルド(ルノー)は、現在は母国オーストラリアのパースにある実家の農場で過ごしている。
リカルドは今年のF1レースがこれまでことごとく延期もしくは中止となっていることを「悲しく思っている」と語り、次のように続けた。
「今どういう状況にあるのか本当に分からないし、ちょっとばかり辛いね。現実が少しずつ身に染みはじめているよ」
しかし、リカルドもヒュルケンベルグ同様、時間を有意義に使うことを考えたいと思うと次のように付け加えている。
「僕たちはほかのことをするための時間が少ないことを常に不満に感じていた。今は時間はたっぷりあるよ」