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【新型コロナ問題】小規模F1チームに存続の危機、リバティ・メディアF1撤退のうわさも

2020年03月26日(木)18:03 pm

かつてベネトンやBARのチーム代表を務めていたデビッド・リチャーズが、F1オーナーのリバティ・メディアは苦境に立たされた小規模F1チームを守ってやる必要があると主張した。

新型コロナウイルスの世界的大流行を受け、2020年のF1はすでに開幕戦から第8戦までの延期もしくは中止が決まっており、今後いつシーズンが開幕できるのか、まだその見通しすら立っていない状態だ。

レースが行われないということはF1チームたちの収入が激減することを意味するものであり、大手自動車会社の後ろ盾を持たない小規模チームたちはまさに存続の危機に立たされることになる。

現在はイギリスの4輪モータースポーツ全国会員組織である『Motorsport UK』の会長を務めるリチャーズは『Press Association(PA通信)』に次のように語った。

「これを通じてF1がどういう行動をとるかに多くのことがかかってくるだろう」

「F1には下位のF1チームを失う余裕はない。そんなことになれば彼らにとっても最悪だからね」

「バーニー(エクレストン/前F1最高責任者)は厳しい時期に小規模チームの面倒を見ていたものだ。そして私はリバティもそうするだけの良識を持ち合わせていることを願うよ」

リチャーズは、こうした状況のもとでも大規模チームは生き残るだろうが、ウィリアムズやレーシングポイントなどの小規模チームは「明らかな危機」を迎えていると次のように付け加えた。

「この期間を乗り切るための資金や人材を持てないモータースポーツ会社もあるだろう。本当に困難な状況を迎えることになるよ」

だが、現在の状況からすれば、F1小規模チームどころかF1自体の先行きさえ不透明となる可能性もありそうだ。

現在リバティ・メディアがナスダックに上場している株価は1月には48ドル(約5300円)だったが、現在では20ドル(約2200円)ほどに下落してしまっている。

こうした中、リバティ・メディアがF1運営から撤退する可能性もあると見ている者もいる。

F1専門写真家であるダレン・ヒースはツイッターに次のように書き込んでいる。

「すぐに新しいF1オーナーが誕生することになる可能性も大きい」

さらに、F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトも自身が運営するSNSアカウントの『Formula Money(フォーミュラ・マネー)』に、その可能性は「非常に、非常に高い」とツイートしている。

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