F1フランスGPの開催サーキットであるポール・リカールでは2020年のF1レースカレンダーを見直そうにも、もはや「週末が足りない」状況を迎えるのではないかと危惧している。
新型コロナウイルスの世界的蔓延により、ここまでのところ今季のF1は開幕戦から第8戦までの延期もしくは中止が決まっている。
現時点では、6月14日に決勝が予定されている第9戦カナダGPが事実上の2020年F1開幕戦候補となっている状態だ。
しかし、実際のところそのカナダGPも、そしてその次に予定されている第10戦フランスGP(6月28日決勝)の開催も危ぶまれる状況となっている。
現在は新型コロナウイルス対応で閉鎖措置がとられているポール・リカール・サーキットだが、ディレクターを務めるステファン・クレアはフランスのモータースポーツ専門誌『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「我々は不安を抱えているお客様やシーズン後半のスケジュールをとりまとめようとしている人たちに対応するためにセールスチームをスタンバイさせている状態だ。だが、残念ながらシーズン後半はそれほど長くない」
「週末が足りなくなってしまうだろう。それゆえ、我々は延期が可能な者、キャンセルの方が好ましい者、そして異なるフォーマットでやりたいと考えている者たちとこの問題に取り組んでいるところだ」
「本当に頭が痛い問題だよ。我々だけの話ではないからね。恐ろしいドミノ効果が起きている中で国内と国際的なカレンダーの帳尻を合わせなくてはならないんだ。あるところに何かを適用すれば、必然的にその波紋がほかに及ぶわけだからね」
そう語ったクレアは次のように付け加えた。
「これは非常に複雑な仕事だし、かなりの時間を要するよ」