今週、新型コロナウイルスによるF1レースの中止もしくは延期を受け、F1オーナー、FIA(国際自動車連盟)、F1チーム関係者らによる緊急テレビ会議が行われたが、そこで激しい意見の交換が行われていたようだ。
伝えられるところによれば、本来であれば2021年に予定されていた新レギュレーション導入を1年先送りにする件について、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)とマクラーレンのザック・ブラウン(チームCEO)が、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットとの間で火花が飛び散るような激しい言い合いを行っていたという。
あるF1関係者はこれについて次のように語った。
「ビノットが2021年のレギュレーション導入を遅らせるのに渋ったことに対して(ホーナーとブラウンが)本当に怒りを示していたよ。ものすごく白熱していた」
「彼(ビノット)は、より大きな利益のために競争上の優位性を譲歩したくなかったんだ」
だが、最終的にはフェラーリも折れ、新レギュレーションの導入は2022年まで先送りされることが確定している。
ビノットは、F1公式サイトのインタビューにおいて次のように語っている。
「フェラーリはこのスポーツの最終的な利益を考えて行わなくてはならない選択に関して責任をとる覚悟をしている」
「明らかに、今は身勝手かつ戦略的なことをするときではないからね」