F1チームたちが4日(水)に共同声明を出し、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に対し、フェラーリと取り交わした「秘密の合意」内容を明らかにするよう求めた。
FIAは昨年、ライバルチームから違法ではないかとの指摘があったことを受け、フェラーリの2019年型PU(パワーユニット)を提出させ、その調査を行っていた。
ところが、FIAは2月28日(金)にフェラーリとの間で調査を終了する“合意”に至ったことを発表。だが、その内容は明らかにされておらず、ライバルチームたちの激しい怒りをかうこととなった。
そして、このほどフェラーリ及びフェラーリからPUの供給を受けるアルファロメオとハースを除く7チームが共同で声明を出し、FIAに詳細を開示することを求めた。
今回、メルセデスのトト・ヴォルフ(チームCEO)によって草稿がまとめられたと伝えられている共同声明の内容は以下の通り。
「署名を行った我々チームたちは、FIAが2月28日金曜日に出したスクーデリア・フェラーリ・F1パワーユニットの調査を終了するとした声明に驚き、ショックを受けた。
国際的なスポーツの統括機関は最高の基準と全体性、透明性をもって活動する責任を有している。
FIAによって数か月に及ぶ調査が行われたものの、それはほかのチームたちの疑念を強めただけだ。我々はFIAがフェラーリとこの事案を終了させる秘密の合意に達したことに断固として異議を唱えるものである。
それゆえ、我々のスポーツがすべての競争者を公正かつ平等に扱うことを確実とするために、我々はここに、この問題を完全かつ適正に開示することを求める共同声明を公にするものである。
なお、我々はFIAの定めた手続き並びに管轄裁判所において法的保障を求める権利を保有することを付け加えておく」
この共同声明にサインしたのは、マクラーレン、メルセデス、レーシングポイント、レッドブル、ルノー、アルファタウリ、ウィリアムズの7チームとなっている。