F1モータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンが、名門プライベートF1チームとして知られるウィリアムズが現在苦境に陥っていることを「非常に心配している」と認めた。
F1コンストラクターズタイトル獲得9回と、フェラーリに次ぐ歴代2位の記録を持つイギリスのウィリアムズだが、1997年にジャック・ビルヌーブを擁してタイトル獲得に成功したのを最後に、その後はタイトルには手が届いていない。
そればかりか、2018年と2019年は2年連続でランキング最下位に沈んでしまっている。
「我々はウィリアムズのことを非常に心配しているよ」
現在のメルセデスF1チームの前身であるブラウンGPで2009年のタイトルを獲得した経験を持つブラウンはそう語ると次のように付け加えた。
「彼らは非常に困難な年を何年か送ってきたが、これを続けるわけにはいかないよ。スポンサーだって離れ続けているんだからね」
だがブラウンは、F1チームの年間予算に上限値を定める「バジェットキャップ」が導入される2021年以降にはウィリアムズが復活を見せる可能性もあるはずだと考えている。
「新たな収益分配が彼らの手助けとなることを願っているよ。ウィリアムズはF1の歴史の一部だからね」とブラウンは付け加えている。