F1のモータースポーツ担当マネジングディレクターであるロス・ブラウンが、ルイス・ハミルトンは2020年にもF1チャンピオンとなり、ミハエル・シューマッハが持つ通算7度のF1ドライバーズタイトル獲得記録に並ぶにふさわしいドライバーだと語った。
F1オーナーであるリバティ・メディアの指名を受けて2017年から現職に就いているブラウンだが、シューマッハを擁して黄金時代を築いた時期のフェラーリで技術責任者を務めていた人物でもある。
今年ハミルトンがシューマッハの持つタイトル獲得記録に並ぶ可能性があることについて質問された65歳のブラウンはドイツの『Bild(ビルト)』に次のように答えた。
「私にとってはちょっとばかり複雑な思いもあるよ。それはミハエルが持つ記録だからね。だが、もし彼(ハミルトン)が同じように続けていけるならば、彼は7回目のタイトルにふさわしいよ」
「もしそうなれば、それは幸運によるものではなく、彼が素晴らしいドライバーだからだよ」
そう語ったブラウンだが、ハミルトンとシューマッハの才能や彼らが達成したことを直接的に比較することなど不可能だとも主張している。
「時代やマシンも全く異なっているからね。それに、彼らの人柄も全く違っているよ」
ブラウンはそう語ると、次のように付け加えた。
「ルイスは途方もないレベルのプロ意識を持っているし、懸命に取り組んでいる。だが、ミハエルにはマシンの詳細まで理解する能力があった。現在では、そういうことはルイスにはもはや必要ないことなんだ」