レッドブル首脳の1人であるヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルは現在フェラーリ内部の政治的問題によって苦境に立たされていると考えているようだ。
ベッテルはレッドブルの育成ドライバーとしてF1キャリアを積み上げてきたことはよく知られている。ジュニアチームのトロロッソで当時最年少優勝記録を樹立するなどの活躍を見せたベッテルは、レッドブルに昇格後2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンに輝くという実績を残している。
だが、2015年にフェラーリに移籍して以降、最強メルセデス相手にタイトル争いに加わることができなかったばかりか、2019年は若いチームメートのシャルル・ルクレールにも敗れるという状況に陥ってしまった。
ベッテルの母国であるドイツの『motorsport-total.com』は、もはやベッテルは現時点でF1トップ3ドライバーからも外れてしまっているとの考えを示したが、マルコはそれに対して次のように答えている。
「残念ながら、私もそれに同意せざるをえない」
「だが、まだ彼を見限るわけにはいかないよ」
「恐らく、彼はルクレールがあれほど速いことに驚かされたのだろう」
「それに、フェラーリは非常に政治的であることが知られている。そしてセバスチャンはあまりにも正直過ぎるのかもしれないね」
「レッドブルにいたときから彼はそうだったからね。我々は率直に振る舞うんだ」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「だが、もう一度言うが、我々はまだ彼を見限ってはいないよ」