レッドブルは2019年F1シーズンの残り3レース全てで勝利することを目指している。
レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、今季5勝を達成することを目標として掲げていた。
ここまでに2勝をあげているマックス・フェルスタッペンは先週末に行われた第18戦メキシコGPでポールポジションを獲得。昨年まで2連覇を飾っていた得意のメキシコだけに優勝のチャンスが膨らんだと考えられていた。
ところが、予選Q3での黄旗無視により3グリッド降格となったフェルスタッペンはレース序盤にメルセデス勢とからんでしまい、タイヤをパンクさせて最後尾にまで落ちてしまった。
そこから追い上げて6位にまでばん回したものの、フェルスタッペン本人にとってもレッドブル・ホンダにとっても痛いレースとなってしまったのは事実だ。
「マックスはレースではハードタイヤを履いてリーダーよりもコンマ2秒速く走っていた」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったマルコは次のように付け加えた」
「それほど速いクルマがありながらそういうことになったのは本当にイライラするよ」
メキシコGP後には予選で黄旗無視を行い、決勝でもアグレッシブ過ぎる走法で自ら墓穴を掘ってしまう形となったフェルスタッペンに対して大きな批判の声があがっている。
フェルスタッペンは決勝スタート時にもっと注意深くあるべきではなかったかと質問されたマルコは次のように答えている。
「我々が持っていたスピードのアドバンテージからすれば、多分その通りだろうね」
しかし、フェルスタッペンには今週末に行われるアメリカGP(11月3日決勝)を含めた残り3戦全てで勝利を狙うチャンスがあるはずだとマルコは考えている。
「シンガポールとロシアを除けば、我々には常に速いクルマがあった。シンガポールではセットアップに失敗してしまったし、ロシアでは新しい燃料を手にしていなかったからだ」
マルコはそうコメントすると、次のように付け加えた。
「だが、私はこれから迎えるサーキットでは勝利を狙えると思っているよ」