メルセデスのルイス・ハミルトンがレッドブルのドライバーの育成に関するレッドブルの姿勢に苦言を呈した。
レッドブルでは今季はマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーのコンビでスタートしたものの、なかなか結果を出せないガスリーに代えてアレクサンダー・アルボンを夏休み明けの第13戦ベルギーGPから起用している。
だが、レッドブルでは2020年にフェルスタッペンのチームメートを務めるドライバーについては現在ジュニアチームのトロロッソで走っているピエール・ガスリー、ダニール・クビアト、そしてアルボンの3人のうちから改めて選択することにしており、アメリカGP後にその結果が発表されることになるものと考えられている。
だが、F1関係者やメディアの中には、今年F1デビューを飾ったタイ国籍ドライバーのアルボンがその最有力候補だと考えている者が多いようだ。
しかし、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、アルボンについて「速いがクラッシュも多い」と語り、まだ誰が来季レッドブルに昇格するかは分からないと示唆したと伝えられている。
アルボン自身は、そのマルコのコメントに対して次のように語っている。
「僕は限界を見極めるのが好きだし、ときにはそれを超えてしまうこともあるよ。だけど重要なことは、僕はレースでは反撃できているってことだよ」
そうした中、通算6回目となるF1ドライバーズタイトル獲得を今週末のF1アメリカGP(11月3日決勝)で確定させる可能性が極めて高くなっているルイス・ハミルトンがアルボンとレッドブルについて次のように語った。
「彼には明るい未来があるよ。僕はレッドブルが彼をサポートしてくれることを願っている。彼らはかなり早い段階でドライバーたちを切り捨ててしまうことがしばしばあるからね」