レッドブルでは2021年から導入される新レギュレーションによるF1マシンを好ましく思っていないようだ。
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現在F1オーナー、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、各F1チームの間に結ばれているコンコルド協定が2020年に満期を迎えることで、2021年以降はこれまでとは大きく変わる技術レギュレーションや競技ルール、財政ルールが導入されることになっている。
そして、これによりF1マシンの外観なども現在とは大きく変わることになると考えられている。
だが、本来であれば今年の6月末までに新レギュレーションを確定しなくてはならなかったものの、重要な事項に関してなかなか意見がまとまらず、期限までに合意に至ることが難しい状況となっていた。
このため、新レギュレーションの確定期限を10月末までに延長したものの、現時点でも当事者たちの温度差はまだ大きい状態だと言われている。
しかし、いつまでも期限を先送りにすることはできないため、F1では予定通り今月末までに2021年から適用されるレギュレーションを確定させ、次戦F1第19戦アメリカGP(11月3日決勝)が開催されるオースティンにおいてそれを公表する予定にしている。
だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、新レギュレーションの導入を1年遅らせて2022年からにするという手段もあるのではないかと示唆し、そうすれば「本当にいいルール」をまとめあげるための「時間がもっととれる」はずだと主張している。
「新しいフロントウイングのことを思い出して欲しいんだが、それに我々は大金を投じたもののうまく機能しなかった」
ドイツの『Motorsport-Magazine.com』にそう語ったマルコは次のように付け加えている。
「それに、(2021年型F1マシンの)写真やスケッチを見てもすごくセクシーだとは思えないんだ。インディカーのような規格にするのは絶対にいやだね」