元F1ドライバーのミカ・サロが、同じフィンランド出身のキミ・ライコネン(アルファロメオ)が現在スランプ状態に陥っているのは「少しばかり奇妙だ」と語った。
今季フェラーリからアルファロメオへ移籍したライコネンだが、シーズン開幕当初や中盤にポイントを積み重ねてチームメートのアントニオ・ジョビナッツィに大きな差をつけていた。
だが、夏休みが明けて以降は5戦連続でポイントを獲得することができていない。さらに、直近3レースでは予選でジョビナッツィに負けるなど、パフォーマンスレベルが下がってきているのは確かだ。
現役時代には今季アルファロメオという名称で戦っているザウバーに所属していたこともあるサロは、母国フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』に対しアルファロメオのような“小規模チーム”がシーズン終盤にきてパフォーマンスレベルが下がることは特に「驚くことではない」と語っている。
だがサロは、最近ライコネンが予選でジョビナッツィに負けることが多くなってきているのは「少しばかり奇妙」だとし、次のように付け加えた。
「私はすぐ近くで見てきたわけではないから、その理由は分からない。だけど、変だね」
F1関係者の中には、2018年7月にアルファロメオのテクニカルディレクターに就任したシモーネ・レスタが、今年7月にはまたフェラーリへ復帰してしまったことがその原因のひとつではないかと考えている者もいるようだ。
だが、サロはレスタ離脱の影響が本当に出るのは「来年」だと考えているようだ。
一方、現時点ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算6回目のF1ドライバーズタイトル獲得にほぼ王手をかけている状態となっている。数字的にタイトル獲得のチャンスが残されているのは、もうひとりの現役フィンランド人F1ドライバーであるバルテリ・ボッタスだけだ。
しかし、サロはハミルトンが今週末に行われる第18戦メキシコGP(27日決勝)か第19戦アメリカGP(11月3日決勝)でタイトル獲得を決める可能性が高いだろうと考えているようだ。
鈴鹿で行われた前戦日本GPで優勝したボッタスのチャンスについて質問されたサロは、次のように答えている。
「彼はいいドライビングをしている。だが、少しばかり遅すぎたよ」