F1最高責任者のチェイス・キャリーが、F1を将来的には化石燃料を使用しないレースシリーズにしていきたいとの考えを示した。
F1では2014年に現行のハイブリッド方式エンジンを導入し、すでに今年で6年目を迎えている。
F1ファンの中にはかつての自然吸気V8エンジンやV10エンジンの音を恋しく思っている者も少なくないと言われているが、もはやF1でも環境問題を無視するわけにはいかない状況に来ているのは間違いないようだ。
今年6月にはルノーF1プロジェクトを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、F1も今後カーボンニュートラル燃料の導入を視野に入れる必要があると語ったが、F1オーナーであるリバティ・メディアの一員でもあるキャリーもこのほど、F1でも化石燃料に代わる新たな燃料についての検討を進めているところだと主張した。
「ハイブリッドエンジンは、パワーを保ちながらも燃料の効率性を非常に高めるという意味で素晴らしい前進となった」
「我々は現在、合成燃料、バイオ燃料、液体水素燃料について石油業界とともに積極的な取り組みを行っている」
そう語ったキャリーは、次のように付け加えた。
「これから年末までの間に持続可能性に関する課題が我々にとってさらに重要かつ主要な問題になるだろうと私は思っているよ」