フェラーリが、来季もセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールのコンビで戦い続けると主張した。
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今年のシーズン前テストではフェラーリがライバルたちを圧倒するパフォーマンスを示し、今年こそF1タイトルを獲得するのではないかと期待されていた。
しかし、実際にシーズンが始まると過去5年にわたってF1タイトルを独占しているメルセデスが強さを発揮。最近ではレッドブル・ホンダが力を増してきており、フェラーリの存在感は日増しに低くなってきている。
そうした中、ナンバー1ドライバーを務めるベッテルに対する批判も多くなり、今季からフェラーリドライバーを務めている21歳のシャルル・ルクレールをナンバー1に引き上げるべきだと論じているメディアもすくなくない。
さらに、来季はベッテルに代えて2014年まで所属していたフェルナンド・アロンソを復帰させる可能性もあるのではないかとのうわさもささやかれている。
だが、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは次のように語った。
「我々にはすでに2人の強いドライバーがいるし、それを変える理由など何も見当たらないよ」
さらに、フェラーリのスポーティングディレクターを務めるローラン・メキーもイタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に次のように付け加えた。
「私はトロロッソで彼と一緒にやっていたころからセバスチャンのことを知っているんだ」
「外部からはあまり分からないだろうが、セバスチャンは今も我々のプロジェクトの中心に位置しているよ」
しかし、現時点はともかく、成長著しいルクレールがゆくゆくはフェラーリを背負って立つことになるのは間違いないだろう。ビノットも「将来的にはシャルルがチームリーダーになると考えているよ」と認めている。
フェラーリでは現在ルクレールと2020年までの契約を結んでいるが、最近ではすでにその契約を2024年まで延長するための交渉に入っていると報じられている。
イタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』は、その新契約ではルクレールの報酬もトップF1ドライバーに相応しい額にまでアップするだろうと予想している。