ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、ニコ・ロズベルグのコメントに対して反論を行った。
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2016年のF1チャンピオンであるロズベルグは最近自身のブログなどを通じて、今やマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の方が5回F1チャンピオンとなったハミルトンを上回る力を持っているとし、その理由のひとつはすでに34歳となったハミルトンの年齢にも関係しているとコメントしている。
同じ1985年生まれのロズベルグとハミルトンは子供のころからカートで一緒に戦っており、かつては親友同士の関係にあった。
ロズベルグは2006年にウィリアムズでF1デビューし、2010年にメルセデスに移籍。ハミルトンは2007年にマクラーレンでF1デビューして翌2008年に初のF1ドライバーズタイトルを獲得すると2013年にメルセデスに移籍。その年から2人はチームメートとして同じチームで戦うことになった。
2014年にPU(パワーユニット)と呼ばれる現行F1ハイブリッドエンジンが導入されるとメルセデスが絶対的な強さを発揮し、ハミルトンが2014年以降2年連続でF1タイトルを獲得。
この時期、ハミルトンとロズベルグのライバル関係は悪化の一途をたどり、メルセデスも2人の仲の悪さがチーム内で大きな問題となっていたことを認めている。
なかなかハミルトンに勝つことができなかったロズベルグだが、2016年に初めてハミルトンに勝って念願のドライバーズタイトルを手にするとそこで突然F1から引退。ハミルトンはその後も2017年、2018年とタイトルを獲得しており、今年もライバルたちに大きな差をつけてランキングトップの位置にある。
先週末に行われたF1ハンガリーGP決勝を逆転勝利で終えたハミルトンは、最近のロズベルグのコメントについて質問を受けると次のように答えた。
「僕はそのブログは一度も見たことがないんだ。僕の人生には何の影響も及ぼさないからね」
「彼には自分の意見を言う権利はある。でも彼が正しかろうが間違っていようが、そんなことに僕は興味はないよ。だけど、僕の記録や結果そのものがすべてを物語っていると僕は思うけれどね」
「僕がなしえたような成功を収めることができなかった人たちはいろいろ言いたがるものなんだ。それはかまわないけれどね」
「ある本で読んだんだけど、人が悪口を言ってもそれを自分に向けてのものだと受け止めてはならないって書いてあったよ。そういう人たちは実際には自分自身のことを語っているのだからってね」
さらに、ロズベルグがハミルトンは年齢的に限界を迎えつつあると示唆したことに対してどう思うかと訪ねられたハミルトンは次のように答えた。
「元気はつらつだよ」
「僕はまだ健康さ。1週間前は体調が悪かったから今までで最高とは言えないかもしれないけれどね。だけど、今週末には元気になって戻ってきたいと思っていたし、それを実現することができた」
そう語ったハミルトンは次のように付け加えている。
「僕は34だ。だけど、今まで以上にうまくやれていると感じているよ」