F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の会長を務めるジャン・トッドが、2021年から導入されるバジェットキャップ(F1チーム予算上限値設定)に関し、次のステップはその額をさらに低くすることだと語った。
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2021年に導入されるバジェットキャップの額は1億7500万ドル(約190億円)が設定されることが決まっている。ちなみに、この額にはドライバーやチーム首脳陣に支払われる報酬などは含まれないことになっている。
だが、トッドは今季のF1第11戦ドイツGPが開催された先週末のホッケンハイムにおいて次のように語った。
「私はもっと低い額の方が好ましいと考えていた」
「(1億7500万ドルでは)これによって影響を受け、もしくは予算削減を強いられることになるのは3チームだけだからね」
「すべてのチームに同じチャンスを与えることができるような制限を設ける方が好ましいのだが、そうすることはできなかった」
もちろん、トッドが言及した3チームというのは現在のトップ3チームであるメルセデス、フェラーリ、レッドブルのことだ。
トッドは、今後もバジェットキャップの額をもっと引き下げることに努めていきたいと次のように付け加えた。
「少なくとも、我々は今最初の一歩を踏み出したところだ。バジェットキャップがあるに越したことはない。だから、おそらく第2ステップではその額を引き下げることができるだろう」