NEXT...F1開催スケジュール

2020年のF1ドイツGPは「補欠」となる可能性も?

2019年07月30日(火)17:21 pm

2020年にはF1ドイツGPが“補欠”となる可能性もあると報じられている。

●【決勝結果】2019年F1第11戦ドイツGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

1951年に初開催されたF1ドイツGPだが、その主な舞台となってきたのはニュルブルクリンクとホッケンハイムだ。そして2009年からはこの2つのサーキットが隔年でドイツGPを交互開催するようになっていた。

だが、ニュルブルクリンクが経営破綻に陥ったことから2015年と2017年にはドイツGPがキャンセルされるという事態に陥ってしまった。

2016年と2018年は開催契約を有していたホッケンハイムで開催されたものの、その時点でホッケンハイムでのF1開催契約は満了しており、今年ドイツGPが開催されるかどうかは微妙な状況だった。

しかし、ドイツを代表する自動車メーカーであり、2014年以降F1タイトルを独占しているメルセデスがタイトルスポンサーとなることでなんとか今年もホッケンハイムでF1開催にこぎつけたという経緯がある。

ホッケンハイムとF1オーナーであるリバティ・メディアの間では2020年以降の開催契約についての交渉が行われてきているものの、現時点では合意に至っておらず、2020年のF1カレンダーからドイツGPが消えてしまう可能性が高いと考えられている。

こうした中、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、今年のドイツGPが開催された先週末のホッケンハイムでドイツの『DPA通信』に次のように語った。

「おそらくここはクルマの製造や生産に関して最も素晴らしい知識を持っている国だ」

「私は、ドイツでグランプリが行われるべきだと強く信じているよ」

だが、トッドは現在ホッケンハイムが抱えている財政問題に関しては「我々ができることはほとんどない」と語り、ホッケンハイムとリバティ・メディアの交渉の進展を見守るしかないと示唆している。

そうした中、ホッケンハイムのマーケティング責任者であるヨルン・テスケが次のように語ったと報じられている。

「通常の状況のもとで、もしザントフォールトとベトナムが期限までに準備できるとすれば、来年に向けた我々のチャンスは最小限となる」

「だが、もしそういう形でレースができたとしても、それは我々が望む解決策ではない。中期的な解決策を達成することがゴールでなくてはならないんだ」

テスケが言及したザントフォールトとは来年F1カレンダーに復帰することが決まっているオランダGPの開催サーキットであり、ベトナムでもハノイで初めてF1が開催されることが決まっている。

オランダもベトナムも現在来年のF1開催に向けてサーキットの改修や建設に取り組んでいるところだ。だが、もしも何らかの問題が発生していずれかのグランプリが開催できないという事態になれば、その穴埋めとしてドイツGPが開催される可能性もあるということのようだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック