F1イギリスGP(シルバーストーン・サーキット)決勝レースを終え、ホンダF1が次のように振り返った。
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■ホンダF1:決勝レースレポート
F1イギリスGP決勝は、Hondaのパワーユニットを使用する4台のうち、3台がポイントを獲得。アストンマーティン・レッドブル・レーシングは表彰台争いを繰り広げたが、マックス・フェルスタッペンがフェラーリのセバスチャン・ベッテルに追突されるアクシデントの影響を受けて後退を余儀なくされた。
フェルスタッペンとピエール・ガスリーは、序盤からトップ6のポジションでレースを進めた。フェルスタッペンは前を行くシャルル・ルクレール(フェラーリ)をパスしようと仕掛ける間に、ガスリーはターン3でベッテルをオーバーテイクして5番手に浮上。
その後、1度目のピットストップでは、レッドブルのメカニックが見事な作業によって、ルクレールより前の3番手でフェルスタッペンを送り出した。
コース上でルクレールに再度先行されたものの、その後数周でセーフティカー(SC)が出動。このタイミングでフェルスタッペン、さらにその後ルクレールが2度目のピットインを行ったため、ベッテルが3番手、ガスリーが4番手に浮上し、フェルスタッペン、ルクレールというオーダーとなる。
■フェルスタッペン、ベッテルに追突されコースアウト
ガスリーの前に出たフェルスタッペンは、ベッテルにも迫り、残り15周となった37周目にターン15のストウコーナーでアウトサイドからオーバーテイク。しかし、その次のコーナーのブレーキング時にベッテルに後方から追突されてコースアウトを喫した。大きなクラッシュだったがそのまま走行を継続。5番手までポジションを下げる結果となった。
チームとして表彰台は逃したものの、ガスリー、フェルスタッペンともに競争力を発揮してトップ3争いを展開。ガスリーは、F1での自己ベストリザルトに並ぶ4位でフィニッシュした。
■アルボンのPUに高圧電力系トラブル
ポイント圏内にいたレッドブル・トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、SC導入時点でスタート時のソフトタイヤからミディアムタイヤに交換を済ませていたが、戦略的にはもう1度タイヤ交換が必要だった。
しかし、不運にもパワーユニットの高圧電力系に問題が発生し、安全面を考慮して2度目のピットストップを行うことができなかった。それにもかかわらず、アルボンは最終ラップにパスされるまでポジションをキープし、あと一歩でポイント獲得という健闘を見せた。
■クビアト、17番手から9位へ
チームメートのダニール・クビアトは、後方グリッドから着実に順位を上げ、力強いレース運びを披露した。序盤でミディアムタイヤに交換した後、SC導入のタイミングでハードに履き替え、そこからポイント圏内までポジションアップ。9位でチェッカーフラッグを受けた。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
・ピエール・ガスリー:4位
・マックス・フェルスタッペン:5位
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
・ダニール・クビアト:9位
・アレクサンダー・アルボン:12位
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