2019年F1第7戦カナダGPが6月7日(金)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周4.361km)で開幕。現地時間14時(日本時間8日3時)から行われたフリー走行2回目でフェラーリのシャルル・ルクレールがトップに立った。
●【FP2結果】2019年F1第7戦カナダGPのタイム差、周回数
序盤はドライバーたちがここに持ち込まれたドライタイヤのうち、一番硬いハード、中間に位置するミディアムで走行を開始していく。
ここではフリー走行1回目で1-2を達成したメルセデスが勢いを示し、ルイス・ハミルトンがトップ、バルテリ・ボッタスが2番手で続いていく。タイヤはいずれもミディアムだった。
ところが、セッション開始から25分が経過したころ、ハミルトンがターン8で縁石に乗ってコントロールを乱してしまい、右のウォールにリアタイヤをヒットさせるという珍しいミスを犯してしまう。
右リアタイヤがバーストしてしまったハミルトンはスロー走行でピットまでたどりつくものの、マシンにダメージを負ってしまい、ここでセッションを終えることになってしまった。
その間にハードタイヤでセッションを開始していたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3番手タイムをマークし、今後の展開に期待を持たせた。
セッション開始から35分ほどとなったところでボッタスが一番柔らかいソフトタイヤに履き替えて予選を想定したショートランプログラムを開始。これを合図にしたかのようにフェラーリ勢もソフトタイヤに履き替えてコースに入る。
まずボッタスがトップタイムを刻むが、ベッテルがそれを上回るタイムを刻んでトップに立つ。ルクレールの最初のアタックラップはボッタスに届かず3番手にとどまった。
しかし、ルクレールはその次のアタックでベッテルのタイムを100分の7秒短縮してトップに立つ。この時点でフェラーリ勢が1-2体勢を築いた。
90分のセッションが折り返し点を迎えるころフェルスタッペンもソフトタイヤでコースインし、タイムアタックを開始する。ところが、フェルスタッペンも最終コーナーで俗に「チャンピオンの壁」と呼ばれる右のウォールにマシンをヒットさせてしまう。フェルスタッペンもこれでマシンにダメージを負ってしまい、ソフトタイヤでの予選シミュレーションを行うことができないままセッションを終えることになってしまった。
セッション終盤には定石通り各チームがロングランプログラムに移行。結局フェラーリ勢のタイムを上回るドライバーは現れず、フリー1とは逆にフェラーリ勢が1-2でセッション終了時刻を迎えた。
ウォールにヒットするミスを犯したハミルトンはミディアムタイヤで出したタイムで6番手、同様のミスを犯したフェルスタッペンはハードタイヤでマークした13番手タイムでセッションを終えている。
ホンダ勢はピエール・ガスリー(レッドブル)の12番手が最高で、13番手にフェルスタッペン、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンが14番手、ダニール・クビアトが15番手と4台が中団に並ぶ形となった。
■フリー走行2回目トップ10ドライバー
トップ/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:12.177
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:12.251
3番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:12.311
4番手/カルロス・サインツ(マクラーレン) 1:12.553
5番手/ケビン・マグヌッセン(ハース) 1:12.935
6番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:12.938
7番手/セルジオ・ペレス(レーシングポイント) 1:13.003
8番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:13.016
9番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:13.168
10番手/ランス・ストロール(レーシングポイント) 1:13.171
F1カナダGPフリー走行3回目は、日本時間9日(日)の0時から始まる。
●【FP2動画】ハミルトン、フェルスタッペンが壁にヒット/F1カナダGPフリー走行2回目ハイライト動画