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「アルファロメオという名前に変わったのはいいことだ」とチーム設立者のペーター・ザウバー

2019年02月20日(水)17:10 pm

ザウバーF1チームの設立者であるペーター・ザウバーが、「ザウバー」という名称がF1から消えたのは「悲しい」と認めた。

ザウバーF1チームを結成して1993年からF1参戦を開始したザウバーだが、2016年に現在のオーナーにチームを売却し、その時点でチーム運営からは完全に手を引いた形となっている。

そして、スイスのヒンウィルに拠点を構えるザウバーは、今季ネーミングライツをアルファロメオに譲ったことで、ついにF1エントリー名から「ザウバー」という文字が消えることになった。

「もちろん、長い間親しまれてきたザウバーの名前が消えるのはつらいよ」

『CH Media』にそう語った75歳のザウバーは次のように付け加えた。

「だが、その名前はF1から消えただけだ。(ザウバーという)会社は49歳だし、2019年には50周年を迎えることになる」

実際のところ、アルファロメオの2019年型F1マシンには小さいながらも「ザウバー・エンジニアリング」という文字が刻まれており、リアウイングにはスイスの国名も描かれている。

「そして、それにはもうひとつの側面があるんだ」とザウバーは続けた。

「チームにとっては、アルファロメオという名称に変わるのはいいことだよ。そうでなければ、オーナーたちはそんなことはしなかっただろう」

「そして、チームにとっていいことは、私から見てもいいことなんだ。私も難しいことをたくさん行ってきたが、それはチームの最大の利益を考えてのことだった」

名称はアルファロメオに変わったものの、そのマシンを製造しているのがザウバーであることに変わりはなく、2019年型車の名称も「C38」と、これまでの伝統を引き継いだものになっている。ちなみに、ここで用いられている「C」はザウバーの妻クリスチアーネの頭文字からとったものだ。

「2006年から2009年にかけて、我々はBMWのためにF1カーを製造した。今はそれがアルファロメオになったわけだ」

かつてBMWのワークスチームとなった時期を振り返りながらそう語ったザウバーは次のように付け加えた。

「ザウバーは今でもFIA(F1統括団体である国際自動車連盟)に製造者として登録されている。そしてオーナーあるいは首脳陣もそれを変えることはないだろう」

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