デンマークがF1レースを誘致するという希望を捨ててはいないようだ。
■白紙に戻ったデンマークGP計画
デンマーク出身ドライバーであるケビン・マグヌッセンが現役F1ドライバーとして活躍していることもあり、近年デンマークの首都コペンハーゲンにF1レースを誘致しようという動きが起こり、F1オーナーのリバティ・メディアもその計画を歓迎する姿勢を示していた。
だが、今年9月にコペンハーゲンのフランク・イェンセン市長がF1開催は「リスクが大きすぎる」として公的資金による補助を行わない方針を表明したことから、この計画は暗礁に乗り上げた形となっていた。
そして最近、コペンハーゲンでのF1開催準備のために設立されていた会社が解散したことも明らかとなり、デンマークでのF1開催計画は事実上白紙に戻ってしまっている。
■コペンハーゲン以外の地域に望み
だが、これまでコペンハーゲンのF1プロジェクトをリードしてきた元科学大臣のヘルゲ・サンダーは、これであきらめるつもりはないようだ。
「F1に対するポジティブな雰囲気があることから、当然ながら、ほかの自治体にも動きが出てきている」
「もしデンマークのどこかほかの地域で十分に興味が持てるだけのプロジェクトがあるのであれば、もちろんそれを調査してみるべきだろう。実現の可能性、政治的、財政的な条件など、すべてがそろっているかどうかをね」
『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』にそう語った68歳のサンダーは、次のように付け加えた。
「(F1)カレンダーを見れば、首都で開催することがグランプリの前提条件となっているわけではないからね」