2019年にザウバーのフルタイムドライバーを務めることになるアントニオ・ジョビナッツィが、大ベテランF1ドライバーのキミ・ライコネンがチームメートとなることは自分にとって大きな助けとなるだろうと語った。
フェラーリの育成ドライバーであるジョビナッツィは2017年の開幕戦オーストラリアGPで負傷欠場となったパスカル・ウェーレインの代役としてF1デビュー。続く第2戦中国GPにも出走し、これまでにF1で2戦を戦った経験を持っている。
そのジョビナッツィは2019年にはザウバーから念願のフルタイムドライバーとして全レースに出走することになる。
そして、24歳のジョビナッツィのチームメートとなるのは現役最年長F1ドライバーである39歳のライコネンだ。
■ライコネンが自分のよき師となってくれる
イタリアのモータースポーツ誌『Autosprint(オートスプリント)』が主催した表彰式に出席していたジョビナッツィは、同じフェラーリ育成ドライバーであり、来季はフェラーリでセバスチャン・ベッテルのチームメートを務めることになるシャルル・ルクレールに言及しながら次のように語った。
「シャルル(ルクレール)はベッテルとは時々話したことがあるけれど、キミとはあまりなかったと言っていたよ」
「だけど、テストが行われた日に僕は彼(ライコネン)とかなり話をしたよ。かつてなかったほどね」
「彼は(ザウバーでの)新たな経験に向けてすごくやる気に満ちているし、再び勝利を手にしているF1チャンピオンとして僕の成長を助けてくれるだろうし、僕への支援を拒むことはないよ」
■来季のザウバーには期待できるとライコネン
21歳のときにザウバーでF1デビューを飾ったライコネンにとって、来季は古巣に戻ってレースをすることになる。
ライコネンは、今のザウバーは当時とは「かなり変わってしまった」とイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に語り、次のように続けている。
「当時とは違う人たちがたくさんいる。だけど必要な人材はそろっているよ」
「いいクルマを製造するために必要な機材はすべてそろっているし、優れた風洞施設もある」
「それに僕たちにはフェラーリエンジンもある。だから、自分たちに何ができるかということも分かっているよ」
そう語ったライコネンは、今季のF1最終戦アブダビGPの翌週に行われた公式シーズン後テストに早速ザウバーから出走したことに言及しながら、次のように付け加えた。
「すぐにこのクルマを運転してみて、何か修正する必要があるかどうかを確認することが重要だったんだ。だけど、何も問題はなく、すべてうまくいったよ」