最近、レッドブルのメンバーたちが陰でダニエル・リカルドに対するジョークを飛ばし合っているという。
リカルドは今季限りでレッドブルを離脱し、2019年にはルノーに移籍することが決まっている。
だが、皮肉なことに、最近はそのリカルドの方にばかりルノーPU(パワーユニット)がらみのトラブルが発生している。
先週末にオースティンで行われたF1アメリカGPにおいてもリカルドのマシンにPUの電気系トラブルが発生。リカルドは今季7回目のリタイアを喫している。
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「いつも彼のクルマにばかり(トラブルが)起きるのは皮肉なものだね」
「きっと、彼(リカルド)は将来の雇用主と少し話をするに違いないよ」
レッドブルと2020年までの契約を結んでいるチームメートのマックス・フェルスタッペンが明かしたところによれば、アメリカGP決勝をわずか8周で終えたリカルドは怒り心頭に発する状態だったようだ。
「ダニエルは僕らの部屋の間にあった壁にパンチを入れて穴を開けてしまっていたよ」
母国オランダのテレビ局『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』にそう語ったフェルスタッペンは、現在のチームの状況について次のように続けた。
「チーム内では、そのことに関して陰でいくつかのジョークがささやかれているみたいだよ」
「だけど、チームにとってそれは非常にまずいことなんだ」
フェルスタッペンは、自分にもそういう経験があると次のように付け加えた。
「僕は彼がどういうふうに感じているかよくわかるよ。昨年は僕もさんざん経験したからね。これはよくないよ」
来季からホンダと組むことに決めたレッドブルを見限ってルノーに移籍することを決めたリカルドに対し、少なからず失望と不満を感じている者たちがチーム内にいるのは間違いないようだ。