日本人ドライバーとして初めてF1の表彰台に上った経験を持つ鈴木亜久里が、現在のF1やホンダについて語った。
■今のF1ルールはあまりにも複雑
まず、現在のF1について質問を受けた鈴木亜久里は、フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「ショーをものすごくわかりづらいものにしている現在のルールはすべて廃止すべきだよ」
「ファンはコース上でどういうことが起きているのか理解できないし、私はF1の現場にいるプロたちでさえあまり理解できていないんじゃないかとさえ思っているよ」
1988年から1995年まではF1ドライバーとして活躍した鈴木亜久里だが、その後2006年から2008年シーズン途中まではスーパーアグリF1チームのオーナーとしてF1に挑戦したことでも知られている。
■ホンダ最大の失敗はF1活動を完全に停止したこと
そのスーパーアグリはホンダエンジンを搭載していたが、現在のホンダのF1活動について質問された鈴木亜久里は次のように答えている。
「彼らの最大の失敗は2008年シーズンを最後にF1プログラムをやめてしまったことだ。彼らはエンジンサプライヤーとしてだけでもF1にとどまるべきだったんだ」
「だが、彼らはすべてストップしてしまっていたから、今度はすべてを再構築しなくてはならなかった。もしずっと続けていたら、彼らもこれほど多くの困難に見舞われることはなかっただろうね」