ホンダ「世界一のエンジン」になるには?

【決勝レポート】ハミルトンがタイトル獲得に大きく前進 ホンダは無念のノーポイント/F1シンガポールGP

2018年09月17日(月)0:12 am

2018年F1第15戦シンガポールGPが9月16日(日)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周5.063km)で3日目を迎え、現地時間20時10分(日本時間21時10分)から行われた決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。今季7勝目、通算69勝目。

●【画像:決勝レース結果】2018年F1第15戦シンガポールGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

セーフティカー(SC)出動率100%を誇るシンガポールGP決勝だが、今日もスタート直後の1周目に波乱が起きてしまった。

■1周目にSC導入 ベッテルはフェルスタッペンをパス

レッドシグナルが消灯してレースが開始されると、ポールポジションからスタートしたハミルトンが先頭で最初のコーナーを抜けていく。3番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は2番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペンに並びかけるが、前戦イタリアGPでの失敗が頭をよぎったか、今日はここでは無理をせず次のチャンスを待つ姿勢を見せた。

ところが、その直後に7番グリッドスタートのセルジオ・ペレスと9番グリッドスタートだったエステバン・オコンのフォース・インディア勢が同士打ちを起こし、オコンがペレスから右のウォールにはじきとばされてクラッシュしてしまった。

その直後にベッテルが再びフェルスタッペンに仕掛け、今回は見事にオーバーテイクを成功させて2番手に上がった。そしてこのタイミングでセーフティカーが導入された。

■トロロッソ・ホンダ勢はスタートで順位アップ

この時点で11番グリッドスタートだったマクラーレンのフェルナンド・アロンソが9番手、12番グリッドスタートのカルロス・サインツ(ルノー)が10番手と早々とトップ10に入ってくる。

15番グリッドスタートだったトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは3つポジションアップして12番手に、17番グリッドからスタートしたチームメートのブレンドン・ハートレーもひとつ順位を上げて16番手に位置した。

セーフティカーが退き、5周目にレースが再開。その後しばらくは順位に変動は起きず、夜のシンガポールの街に照明でまばゆく浮かび上がったコース上でたんたんとレースが展開されていく。

■ベッテルが早々とタイヤ交換

レースが動いたのは15周目に入ったところだった。2番手を走行していたベッテルが早々とピットに入り、このサーキットに持ち込まれたドライタイヤの中で中間に位置するウルトラソフトタイヤに交換。ベッテルは7番手でコース復帰する。

しかし、ベッテルはペレスに頭を押さえられる形となり、ハミルトンをアンダーカットするのに必要なタイムを稼ぐことができない。

ハミルトンもすぐに対応して次の周にピットイン。ハミルトンは一番硬いコンパウンドのソフトタイヤに交換し、ペレスをはさんでベッテルの前でコース復帰を果たした。

■ピット戦略でフェルスタッペンがベッテルを攻略

残り周回数を考えればベッテルはもう一度ピットインが必要になる可能性が高いが、ソフトタイヤのハミルトンはこのまま最後まで走り切ることが可能であり、フェラーリのピット戦略に疑問が残る結果となった。

ベッテルは次のラップでペレスをオーバーテイクしたものの、この時点でハミルトンとのギャップは5秒に広がってしまった。

17周目にはボッタス、18周目にはフェルスタッペンもピットイン。ソフトタイヤに交換したフェルスタッペンはここでベッテルの前でコース復帰することに成功。1周目にコース上でフェルスタッペンを追い抜いていたベッテルはここでまた3番手の位置に下がってしまう。

23周目には暫定トップに立っていたフェラーリのキミ・ライコネンがピットイン。こちらはソフトタイヤに交換してコースに戻る。この時点でレッドブルのダニエル・リカルドが暫定トップに位置する。

■ガスリーはルクレールにオーバーテイクを許す

そのほかのドライバーたちも順次タイヤ交換を行い、その間にまだタイヤ交換を行っていないガスリーが9番手に浮上。しかし、一番軟らかいハイパーソフトタイヤでスタートしていたガスリーの背後にウルトラソフトタイヤを履いたザウバーのシャルル・ルクレールが迫り、しばらくの間2人の攻防が展開される。

数週にわたって攻防を繰り広げた2人だが、27周目についにルクレールがガスリーをとらえ、ここで順位が逆転する。ガスリーはここでピットに戻り、ウルトラソフトタイヤに交換する。しかし、ガスリーは限界にきていたタイヤでルクレールとのバトルを展開したことでタイムをロスしてしまったか、すでにタイヤ交換を済ませていたハートレーのうしろにまで順位を下げてしまった。

■ペレスがこの日2度目のクラッシュ

34周目にはタイヤ交換を行って順位を下げていたペレスがまだタイヤ交換を行っていなかったウィリアムズのセルゲイ・シロトキンを追い抜こうとして接触。これでタイヤにダメージを負ったペレスはピットに戻り、大きく順位を落としてしまう。

ペレスにはこの接触事故誘発によるピットスルーペナルティーが科され、ここでポイント獲得の望みが完全に消えてしまった。

トロロッソはガスリーをハートレーの前に出すが、ガスリーはその前を走るハースのグロージャンともどもシロトキンに頭を押さえられる形となり、なかなかペースを上げることができない。

そうこうしている間に、シロトキン、グロージャン、ガスリーが形成する集団の背後にトップのハミルトンが迫ってくる。ガスリーは素直に青旗に応じてハミルトンを前に出したものの、グロージャンとシロトキンは青旗を無視してバトルを展開。グロージャンがシロトキンをとらえて前にでるが、この2人にはその後青旗無視によるタイムペナルティーが科されてしまった。

■アロンソが3レースぶりのポイント獲得

40周目にはウルトラソフトタイヤでスタートしていたアロンソが初めてのピットイン。ここでソフトタイヤに交換したアロンソは7番手でコース復帰を果たし、うまいタイヤ戦略で3レースぶりのポイント獲得をほぼ確実にした。

レースが終盤に入ると4番手を走行するボッタスにライコネンとリカルドが迫り3台が並ぶように走行するシーンも展開された。しかし抜きどころのないサーキットだけに、ここでも順位変動は起きない。

結局、トップ3チームのドライバーたちがスタート順位と同じ順位でチェッカーフラッグを受けた。

■ハミルトンがベッテルとのポイント差をさらに拡大

イタリアGPから2連勝を達成し、今季の勝利数を7勝に伸ばしたハミルトンは、このレースを3位で終えたベッテルとの差を40ポイントに拡大。通算5回目のF1王座獲得に大きく近づく勝利となった。

トロロッソ・ホンダ勢はガスリーが14位、ハートレーが17位でレースを終えている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
3位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
4位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
5位/キミ・ライコネン(フェラーリ)
6位/ダニエル・リカルド(レッドブル)
7位/フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
8位/カルロス・サインツ(ルノー)
9位/シャルル・ルクレール(ザウバー)
10位/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

次戦2018年F1第16戦ロシアGPは9月28日(金)の現地時間11時(日本時間17時)に開幕。決勝は9月30日(日)の現地時間14時10分(日本時間20時10分)にスタートする。

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