マクラーレン・グループの大株主として知られるマンスール・オジェが、マクラーレン・レーシングの取締役から外れたようだ。
イギリスの『Independent(インデペンデント)』紙が報じたところによれば、オジェが取締役を辞任したのは7月下旬のことだったという。
そして、イギリスの企業登記関連書類により、事実オジェが7月26日付でマクラーレン・グループ傘下にあるマクラーレン・レーシングを含む3社の取締役を外れたことが確認されたとも報じられている。
だが、伝えられるところによれば、オジェは現在もマクラーレン・グループの取締役としての身分は保有しているようだ。
マクラーレンでは7月初旬にレーシングディレクターを務めていたエリック・ブーリエが引責辞任に追い込まれ、その後ジル・ド・フェランをスポーティングディレクターに据えるなど、チーム運営体制にメスが入れられていた。
またマクラーレン・グループは、オジェとバーレーン国営投資会社であるマムタラカトが大口株主となっているが、今年5月にはフォース・インディアのリザーブドライバーを務めるニコラス・ラティフィの父親が新たに共同オーナーとなったことが明らかとなっていた。
今回オジェがマクラーレン・グループ関連企業の取締役から外れたのが全社的なマネジメント体制見直しの一環として位置付けられるものなのかなど、現時点ではその背景は明らかとなっていない。
オジェの件に関して質問を受けたマクラーレン関係者は次のように答えている。
「実際のところは何も変わっていないよ」