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ペレス「F1は不公平だけど失望してはいない」

2018年05月09日(水)5:25 am

セルジオ・ペレス(フォース・インディア)がいいクルマさえ手にできればもっと活躍できるはずだと自信を示した。

2011年にザウバーでF1デビューを飾ったメキシコ出身のペレスだが、翌2012年には2位2回、3位1回の合計3回表彰台に上る活躍を見せた。

■中堅チームで勝負強さを見せるペレス

その活躍を見込まれて2013年にはマクラーレンへ移籍するが、この年のマクラーレンは戦闘力に欠けており苦しいレースが続く。さらにチームメートのジェンソン・バトンとコース上でからむことも多く、チームの信頼を失ったペレスはわずか1年でマクラーレンのシートも失ってしまった。

翌2014年にフォース・インディアへ移籍したペレスだが、以降2014年に1回、2015年に1回、2016年には2回の表彰台を獲得。2017年は4位が最高で表彰台はなかったものの、今年2018年はすでに第4戦アゼルバイジャンGPで3位表彰台に上り、通算での表彰台記録を8回に伸ばしている。

中堅プライベートチームのフォース・インディアが表彰台を獲得するには上位勢に波乱が生じ、そのチャンスをうまく生かすことが絶対条件となる。そういう意味ではペレスはまさに勝負強いドライバーだと評価されてしかるべきだろう。

■実力だけで勝てないF1は不公平

だが、その28歳のペレスでさえトップチーム移籍のチャンスをつかむことができないのが現実だ。

「F1はほかの多くのスポーツに比べるとアスリートに依存するところが少ないという非常に不公平なものなんだ」

スペインの『Marca(マルカ)』にそう語ったペレスは次のように続けた。

「例えば、テニスはそうじゃない。あれは自分次第だ。(F1では)たとえ自分が世界で最高のドライバーだとしても、最高のクルマを手にしていなければ勝つことはできない」

「だけど、僕はそのことで失望してなどいないよ。なぜなら、僕は自分がどれだけ幸運なのかに気付いているし、素晴らしいチャンスを手にしているからね。そして素晴らしいキャリアを送ってきているよ」

■いいクルマさえあれば自分は勝てる

そう語ったペレスは今でもトップチームへ移籍するという望みを捨てたわけではないと次のように付け加えた。

「僕はF1での8年間のキャリアにおいて戦闘力のあるクルマを手にしたことはなかったけれど、僕は自分に何ができるかということを知っている。今後数年で僕が手にするクルマ次第だけれどね」

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