今週末に行われる2018年F1第5戦スペインGP(13日決勝)でお目見えするマクラーレンの改良型F1マシンは独特なフロントノーズを特徴とするものになるようだ。
■人目を引く斬新なノーズを投入か
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、マクラーレンの改良型車にはこれまでのものとは完全に違うウイング、バージボード、サイドポッドなどが施されているとし、次のように続けている。
「ひときわ目立つのは新しいノーズだろう。クラッシュテストは4月11日に合格している」
「うわさによれば、そのデザインはかなり目を見張るようなものになるようだ。マクラーレンがこれまでのずんぐりとしたノーズに別れを告げ、恐らくはフォース・インディアやメルセデスと似たようなことを行ってくる可能性がかなり高そうだ」
■新ノーズがマクラーレンの空力のかなめに?
その記事の中でマクラーレンのある関係者は次のように語っている。
「冬の間、2つのワーキンググループがあった」
「ひとつはルノーエンジンのための基本テストを行うクルマを担当し、もうひとつは実際の空力コンセプトに取り組んでいた。そちらは新しいノーズの準備が整うまで待機せざるをえなかったんだ」
「ノーズとフロントウイングがクルマの後部でどういう現象が起きるかを決める要素になるからね」
■過度の期待はできないとマクラーレン
しかし、“Bカー”だと言われるほど大幅な改良を施したマクラーレンの新シャシーだが、バルセロナで劇的なパフォーマンスアップを果たせるかどうかはまだ分からないというのが本当のところのようだ。
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは今回の改良はまだ今シーズンを通じて行っていく開発の一段階に過ぎないと次のように語っている。
「我々は常に最後のレースまで開発を継続していくし、今回のものもシーズンを通じた車両開発計画の一部だ」
さらにフェルナンド・アロンソも、スペインで投入する改良シャシーは「魔法の解決策」ではないと語り、次のように付け加えている。
「バルセロナは、いくつか新しいものを試してみて、自分たちがどういう位置にいるのか、残りのシーズンに向けてどういう方向性で行けばいいのかを判断する機会なんだ」