フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、現在のF1でテレメトリーを禁止することは事実上不可能だと語った。
現在のF1マシンはテレメトリー・システムによってさまざまな情報がピットウォールにいるエンジニアに伝えられるようになっている。
エンジニアたちは送られてくるさまざまなデータを見ながらクルマの状態を判断し、何かトラブルの兆候などがあれば無線を通じてドライバーに必要な対処方法などを伝えることができるようになっている。
だが、中にはそうしたテレメトリー・システムは禁止したほうがよいと主張する者たちもいる。そうすれば、世界最高峰二輪シリーズのMotoGPのようにドライバーがすべてのことに独力で対応しなくてはならないことになり、より純粋なレースが実現されるだろうというのがそうした者たちの意見だ。
だが、アロンソは、テレメトリーの問題はそんなに単純ではないと考えている。
「そのためにはクルマをもっと単純なものにしなくてはならないだろう」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったアロンソは、次のように付け加えている。
「現在の複雑なテクノロジーを考えれば、それ(テレメトリー禁止)は不可能だよ」