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レッドブル、2018年型車発表も「今年タイトルが狙えるとは思えない」

2018年02月19日(月)19:04 pm

レッドブル首脳の1人であるヘルムート・マルコが、今年もF1タイトル争いができるような位置に行くことはできないだろうと示唆した。

シャシーに関するレギュレーションが大きく変わった2017年はレッドブルが力を見せるのではないかと予想されていた。だが、実際にシーズンが開幕するとメルセデスAMGとフェラーリによる2強の戦いとなり、レッドブルは3番目のチームの位置に甘んずることになった。

それでも、昨年終盤にはトップ2チームを脅かす走りも見せたレッドブルが2018年こそ本当にF1タイトル争いに加わってくるだろうと考えている者も多い。

■2018年もタイトル争いに加わるのは難しい

だが、マルコはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「我々がF1タイトルを狙えるような位置にいるとは思わないよ」

「2018年にはルノーエンジンももっと信頼性が向上しパワフルになるはずだ。そして我々も競争力のあるシャシーで戦うことになる」

「だが、メルセデスも新しいエンジンを造ってくる。問題はそれがさらに大きな力を持つものになるかどうかだ。だが、我々も彼らとの差を縮められるはずだ」

■レッドブルのアドバンテージはドライバーコンビ

マルコは、レッドブルがメルセデスAMGやフェラーリに対してアドバンテージを持つ点があるとすれば、それはドライバーラインアップだと次のように続けた。

「同じくらい強い2人のドライバーがいる場合は、どちらも最大限のパフォーマンスを発揮することを目指し、望みうる最高の結果が得られるようエンジニアたちにも影響力を及ぼすことになる」

ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのコンビネーションに関してそう語ったマルコは、メルセデスAMGやフェラーリはドライバーの力量差が大き過ぎると示唆し、次のように付け加えた。

「限界まで攻めることができるドライバーが1人しかいなければ、実際に自分たちがどういう位置にいるのかなんて分からないよ」

■エイドリアン・ニューイが携わった新車も発表に

一方、マルコは一時F1から一歩距離を置いて市販車や競技用ヨットの設計プロジェクトなどに携わっていた最高技術責任者のエイドリアン・ニューイが再びF1に集中し始めたことを示唆している。

「エイドリアンは(現行PUが導入された2014年以降)初めて、エンジンさえうまく機能してくれればレースで我々がメルセデスAMGを倒せるんだということが分かったんだ」

そう語ったマルコは、次のように付け加えた。

「以前は、我々はシーズンの後半の方が強かった。だが、今ものすごく大切なことは、最初から強さを発揮することだ」

レッドブルは19日(月)に2018年型F1マシン「RB14」の外観画像を公開。伝えられた情報によればリカルドがフィルミングデーの活動として実際にそのステアリングを握って走行を行ったようだ。今回発表されたカラーリングは仮のもので、2018年シーズンを通じて戦う正式なカラーリングは26日(月)からバルセロナで行われるシーズン前公式F1テストで公開されることになるようだ。

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