15日(木)にロンドンで行われたウィリアムズの2018年型車発表会には、今季ウィリアムズのリザーブ兼開発担当ドライバーを務めることになったロバート・クビサの顔もあった。
2006年から2009年までBMWザウバー、2010年にはルノーで活躍したクビサだが、2011年シーズン開幕前に参加したラリーレースで大事故を起こし、一時は右腕の切断も危ぶまれる大けがを負ってしまった。
その後懸命なリハビリに努めたクビサはラリーレースでレーシングドライバーとしての活動を再開しながら、F1復活を目指してきた。
2017年にはルノーでテストにも参加したクビサだが、ルノーの2018年体制が決まったこともあってルノーを離脱。その後はウィリアムズのシート獲得を目指していたクビサはフルタイムドライバーとして8年ぶりにF1復帰する夢はかなわなかったものの、控えドライバー契約を結び、今年はテストや3回ほど金曜フリー走行1回目に出走する予定となっている。
そのクビサは、ウィリアムズの新車発表リリースの中で次のように語っている。
「僕は2011年にレースをしていたときとは違う役割でF1に戻ることになった。だけどこれからずっとF1パドックにいることになるから楽しみにしているよ」
「かつて行ったことがあるいくつかの場所をまた訪れるのは興味深いものになると思う。それらの場所のいくつかは僕の人生におけるいろんな瞬間からいろんな感動を提供してくれるんだ」
「ほかのドライバーたちがレースをしているのを見るのがつらくなるときもあるだろう。だけど、今年の僕には違う役割がある。たくさんレースがあるし、やることも多いからきっと大変なシーズンになるだろうと思う。僕はチームのためにやるべき仕事をやり遂げなくてはならないんだ。だから、始めていこう!」
ウィリアムズの2018年型車「FW41」は26日(月)からバルセロナで始まるシーズン前公式F1テストで初走行に臨むことになる。今季の開幕戦F1オーストラリアGPは3月23日(金)に開幕し、25日(日)に決勝が行われる。