15日(木)にロンドンで2018年型F1マシン『FW41』を公開したウィリアムズだが、チーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズと技術責任者のパディ・ロウがこのクルマで臨むことになる2018年シーズンに向けての抱負を語った。
■クレア・ウィリアムズ(チーム副代表)
「ここへ戻り、新しい、ワクワクするようなドライバーラインアップとともに、新たなシーズンに向けた私たちの新車を発表することを非常にうれしく思っています。何か月にもわたって、チームはFW41に非常に大きな努力をつぎこんできました。今月終盤にランス(ストロール)とセルゲイ(シロトキン)の2人がサーキットでこれを走らせるのが待ちきれない思いです」
「ランスは昨年素晴らしいパフォーマンスを示しましたし、非常によいデビューシーズンを送りました。ランキングもフェリペ(マッサ/2017年で引退)に次ぐ順位だったんです。3強チームのドライバー以外で表彰台に上ったのは彼だけでしたし、今シーズンはそれ以上のものを目指しています」
「また、私はセルゲイとロバート(クビサ)をウィリアムズに迎えることができたことを喜ばしく思っています。2人はどちらもたぐいまれなスピードと技量を示してくれましたし、チームを強化してくれることは確かです。セルゲイは技術チームを感心させました。我々としては彼にレースシートに収まるチャンスを提供できたことをうれしく思っています。ロバートもチームと緊密に仕事をすることになります。彼は自分の経験を生かし、シーズンを通じてクルマの開発を手助けしてくれるでしょう」
「チームの全員が今年のクルマを開発し製造するために非常に大きな努力を払ってくれました。全員がサーキットでそれが走るのを見るのを楽しみにしています。そして、私はパートナーやファンが示してくれた信頼と支援にお礼を言いたいと思います」
■パディ・ロウ(チーフテクニカルオフィサー)
「みんなに初めてFW41を見てもらうことができてものすごくワクワクする気分だ。このクルマは、空気力学設計、ビークルダイナミクス、レース工学、システム工学といった組織のいろいろな機能が連携したことによる素晴らしいチームワークの成果だ。クルマには、そのほとんどは一見して分かるものではないが、多くの新たなものが盛り込まれている。だが、外観面ではチームは非常に異なる空力概念を追求してきた。それによって空力パフォーマンスは明らかな進歩を示すことができるだろう」
「すべてのF1カーは、ある程度は以前のものを進化させたものだ。だがFW41にはかつて追求された方向性とは異なるものがいくつも含まれている。全体として、これから明らかになってくる基本理念は、最適な結果を導きだすために空力と設計の共働作業のための新たなアプローチなんだ」
「空力、構造、そうして重量がF1カーを設計する上での3つの大きな要素となる。そしてメルセデスHPP(ハイパフォーマンス・パワートレインズ/メルセデスAMGのファクトリー)のさらなる開発物を組み込むためにクルマのパッケージングに多くの大きな変更を加えながら行われた仕事の結果、我々はFW41を今日公開するところまで来ることができた」
「我々はこのクルマがパフォーマンスランキングにおいて2017年よりも進歩を果たすことを期待している。さらに、技術チーム全員がランスとセルゲイという2人の才能豊かな若いドライバー、そしてリザーブ兼開発ドライバーとしてのロバートの貢献に非常に期待しているよ」