トロロッソの技術責任者を務めるジェームス・キーが、今年からF1マシンに装着が義務付けられているコックピット保護装置の見た目はかなりましなものになるだろうと語った。
■2018年から導入が義務付けられる「ヘイロー」
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、2018年シーズンから「ヘイロー」と呼ばれるコックピット保護装置をF1カーに装着することを義務付けている。
このヘイローに関しては、オープンコックピットが特徴的なフォーミュラカーの伝統的スタイルを壊してしまうものだとの批判の声も小さくない。
実際に、昨シーズンも何度となく金曜フリー走行で各チームのマシンがヘイローの試作品を装着してテスト走行を行っていたが、ドライバーの中にも2018年にはこれまでのようなカッコイイF1マシンは見られなくなるだろうと語った者もいるほどだ。
■「ヘイロー」はもっと洗練されたもにになる
だが、FIAが定めた強度をきちんと維持することができれば、ヘイローの細部の形状に関しては独自にアレンジし、空力パーツの一部として利用することも可能だと理解されており、チームごとに若干違う形状のヘイローが登場する可能性も指摘されている。
「ヘイローに空力機能を備えることで、もっとF1にふさわしい形状になると思う。ここまでに目にしてきたものよりはよくなると思うよ」
オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』にそう語ったキーは次のように付け加えている。
「ヘイローはわずかだが、より洗練されたものになるはずだ。チームにはこれを研究し、空力面での作業に取り組むための時間もあったからね」