2018年から新たにアルファロメオをタイトルスポンサーに迎えるザウバーが、最下位からの脱却を目指して精力的にチーム力改善に取り組み始めているようだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えたところによれば、ザウバーでは2018年2月下旬に予定されている公式シーズン前テストが開始されるころまでに新たに20名の技術スタッフを増員する計画だという。
「すでに11月1日から最初の者たちが仕事を開始している」
今年7月にモニシャ・カルテンボーンの後任として新チーム代表に就任したフレデリック・バスールはそう語ると、次のように付け加えた。
「ほかの者たちは段階的に始めることになる。いずれにしても、彼らが加わったことによる成果が出てくるのは2018年シーズンの後半からだろうね」
バスールはチーム代表就任後にカルテンボーンが結んでいたホンダとのPU(パワーユニット)供給契約を白紙に戻し、逆にフェラーリとの関係強化に動いている。
アルファロメオをタイトルスポンサーに迎えたのも、フィアット・クライスラーのCEOであり、フェラーリ会長を兼務するセルジオ・マルキオンネの意向をくんだものであることは確かだ。
そしてメルセデス所属のパスカル・ウェーレインをはずし、2018年にはフェラーリのジュニアドライバーであるシャルル・ルクレールを起用することが確定している。