フェラーリ所属ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィが、今後もF1のフルタイムドライバーとなる夢を捨てずに頑張り続けるつもりだと語った。
■ザウバーのシート獲得はならなかったジョビナッツィ
2017年にフェラーリの控えドライバーに指名されたジョビナッツィは、開幕戦オーストラリアGPで負傷欠場となったパスカル・ウェーレインの代役としてF1デビューを飾ると、続く第2戦中国GPにも連続出場を果たした。
その後、シーズン中盤から後半にかけてザウバー同様フェラーリのPU(パワーユニット)を搭載するハースから合計7戦で金曜フリー走行1回目を担当し、F1での経験値を増してきている。
そのジョビナッツィが2018年に向けてザウバーのシートを獲得するのではないかとのうわさもささやかれていた。
だが、ザウバーはもうひとりのフェラーリ育成ドライバーであるシャルル・ルクレールの登用を決めたものの、チームオーナーとの太いパイプを持つマーカス・エリクソンを残留させるという結論を出し、ジョビナッツィは控えドライバー契約を結ぶこととなった。
■これであきらめるつもりはない
ジョビナッツィは、母国イタリアのミラノに本部を構える『Radio Sportiva(ラジオ・スポルティーバ)』に次のように語った。
「もちろん、僕にはアルファロメオとの関係もあったし、最高のチャンスだったよ。だけど、ザウバーは違う選択を行ったということさ」
「だけど、僕はあきらめるつもりはないよ。昨シーズンも僕は控えドライバーとしてスタートしたけれど、その後デビューを果たすことができた。だから僕は最大限の仕事をしてフェラーリをサポートしていくつもりだよ。そして、あとはどうなるか様子を見ることになる」
■将来の夢はF1チャンピオン
14日(木)に24回目の誕生日を迎えたばかりのジョビナッツィは、2017年には多くのことを学ぶことができたと次のように続けた。
「ザウバーで予期せぬデビューを飾ることができたし、マラネロ(フェラーリ本部)のシミュレーターでも多くの作業を担当し、(フェラーリの)ドライバーたちの手助けをした。そしてザウバー、フェラーリ、ハースでテストも担当したよ」
「多くの経験を積んで、今の僕は以前とは違うドライバーになっているよ」
「昨シーズンはフェラーリにとってもよいものだった。ギャップを縮めることができたからね。来年はもっとうまくやれるよう僕たちは懸命に取り組んでいるよ」
誕生日に将来に向けて何を願ったのかと質問されたジョビナッツィは「F1タイトルをとることかな」と答え、次のように付け加えた。
「それは難しいことだろうけど、僕は全力を尽くしていくよ」