2017年のヨーロッパF3チャンピオンとなったランド・ノリスが、今週末に行われるF1最終戦アブダビGP(26日決勝)のサポートレースとして行われるF2選手権にエントリーすることになった。
マクラーレンの育成ドライバーである18歳のノリスは、2018年にはジェンソン・バトンの後任としてマクラーレンの控えドライバーを務めることが決まっている。
だがマクラーレンではそれと並行してノリスをF2選手権もしくは日本のスーパーフォーミュラにフル参戦させる可能性を探っているようだ。
■マクラーレンから打診があったとカンポス
その準備の一環という位置付けかもしれないが、ノリスは元F1ドライバーであるアドリアン・カンポスが運営するカンポス・レーシングのシートに空きが生じたことから今週末に急きょF2デビューを飾ることになった。
「我々が2人のドライバーのうちの1人と最終戦の契約を結んでいなかったことを知ったマクラーレンが電話をかけてきたんだ」
カンポスは母国スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』にそう語ると次のように付け加えた。
「彼ら(マクラーレン)は来年には彼をF2、あるいは日本のスーパーフォーミュラに参戦させようと考えているんだ」
■2018年に向けてはまだ白紙状態
今季のF2最終戦に出走することが決まったノリスが、そのまま2018年もカンポス・レーシングに残る可能性もあるのかと質問された57歳のカンポスは次のように答えた。
「私はまだ彼らが2018年に何をしたいと考えているのか知らないんだ」
「我々は、現時点ではトニ・クケレラ(元F1エンジニア)をアドバイザーとして迎え、一緒に取り組んでいる。彼は最終戦でも我々と一緒にやることになる。彼は我々のすべての手法を分析しており、我々も多くのことを変えているところだよ」
そう述べたカンポスは次のように付け加えた。
「我々はチームとしてさらに強くなりたいと思っているし、来年は可能な限りいいドライバーを乗せたいね」
ちなみに、今季のF2でカンポス・レーシングは現在10チーム中の9番手に位置しており、最終戦の結果次第では最下位に転落する可能性も残されている。