メルセデスAMGの首脳は、2017年のタイトルの行方に慎重な姿勢を保っている。
今シーズンのF1も残り4戦となったが、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、2番手につけるフェラーリのセバスチャン・ベッテルに対して、59ポイントのリードを築いている。
しかし、チームを率いるトト・ヴォルフは、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「ほかの可能性が消えて初めて確実になる」
「今年は久しぶりに並外れて厳しいチャンピオン争いを目にしている。このシーズンで成功をつかめるよう、全力を注ぎ続けなければならない」
■レースもW08も「予測不可能」
特にヴォルフが懸念しているのは、メルセデスAMGの2017年型車W08のパフォーマンスがいまだに予測不可能な点だ。
また、フェラーリがここ数戦で見舞われたような信頼性の問題が発生する可能性もある。
「われわれのクルマは今も気難しい歌姫だよ」とヴォルフ。
「それに、ここ3戦でのセバスチャンの運命は、事態があっという間に変わりかねないことを示している」
「レースでは常に予測不可能なことが起こり得る。まだ獲得できるポイントは100ポイントもあるんだ」
「タイトルを手中に収めるまで、われわれが手を緩めることはない」
■原因は空力パッケージ
メルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダも、チームがいまだに2017年型車の理解に苦しんでいると明かしている。
「今のところ、まだ全員が答えを求めて格闘しているよ」
また、メルセデスAMGが他車の後ろを走ることを苦手にしている点もラウダは認めている。
「原因はわれわれの空力パッケージにある」
「この問題を避けるには、前を走る必要があるんだ」