レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、2019年に予想されているレッドブル・ホンダ誕生に向けて不安はまったくないと語った。
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■予想外の苦戦を強いられた今季のレッドブル
昨年とは大きく異なるF1シャシールールが採用された2017年シーズンだが、開幕前はシャシー設計に強みを持つレッドブルがメルセデスAMGとの間でタイトル争いを繰り広げることになりそうだと予想されていた。
だが、実際にシーズンが始まってみれば、その座についたのはフェラーリであり、レッドブルはルノーパワーユニットの信頼性やパフォーマンス不足もあってナンバー3チームの位置に定着してしまっている。
■来季は必ずばん回できる
だがマルコは、2018年シーズンには今季の反省を生かしてタイトル争いに食い込めるようにしていきたいとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「再びこんなふうにならないことは請け負うよ。風洞での新たな手順も導入されているし、今年のクルマの開発もまだ終えていないんだ」
■将来的にホンダと組むことにも不安はない
だが、レッドブルでは現在パワーユニットの供給を受けているルノーとの関係が2018年限りで終わるのはほぼ確実な状況にある。そして2019年には、来季からジュニアチームであるトロロッソへのパワーユニット供給を開始するホンダと手を組むのが唯一の選択肢となるだろうと見られている。
今後に向けてレッドブルが置かれた状況を不安に感じていないかと質問されたマルコは、「そんなことはまったくないよ」と答え、次のように付け加えた。
「我々は現在のクルマと2018年型車に完全に集中しているところだ」
「そして、マクラーレンが今どういう順位でフィニッシュしているかを見れば、少なくともトロロッソに関して行った決断(ホンダへのスイッチ)への自信を強めているよ」