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【マクラーレン】ホンダを見限ったマクラーレンは正しかったのか?「ホンダが勝ったらマクラーレンは愚かだろう」

2017年10月03日(火)16:45 pm

もしホンダパワーユニットが2018年に大きな飛躍を遂げれば、マクラーレンは「愚か」に見えるだろう。

マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウンがそう語った。

2015年から共同プロジェクトを開始したマクラーレンとホンダだが、3年目を迎えた今季もホンダパワーユニットが期待通りのパフォーマンスと信頼性を発揮できなかったことからマクラーレンは今季限りでホンダとの決別を決定。来季以降はルノーからパワーユニットの供給を受けるという決断を行っている。

■2018年にはホンダが飛躍する可能性も

一方、ホンダは来季からレッドブルのジュニアチームであるトロロッソにワークスパワーユニットの供給を行うことになるが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは来季以降のホンダには十分期待が持てるという趣旨の発言を行っており、2019年にはレッドブル・ホンダが誕生する可能性すら示唆している。

事実、マクラーレンのストフェル・バンドーンは先週末に行われたF1第15戦マレーシアGP予選で自己最高位となる7番手となると、決勝でもそのポジションをキープして7位でのフィニッシュを果たしており、レース後に母国ベルギーのテレビ局『RTBF』に対し、「F1に来て以来、最高のパフォーマンスを発揮できた」と語っている。

F1関係者やファンの中には、マクラーレンがホンダと手を切ってルノーと組むという決断をしたのは正しい選択だったのかという疑問を抱いている者も少なくない。来季、ホンダパワーユニットのパフォーマンスがルノーを追い抜き、メルセデスやフェラーリに迫るほどの改善を果たす可能性もあるからだ。

■自分たちの決断の結果は受け入れるとブラウン

マクラーレンを率いるブラウンは、スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。

「もしホンダが2018年に勝ち始め、我々がそうではなかったとしたら、当然ながら我々は愚かに見えるだろう」

「だが、誰もが自分たちに関する決断をしなくてはならないし、その結果を受け入れなくてはならないと思っている」

「どんな決断であれ、それをするときには常に“もし自分が間違っていたらどうしよう?”という要素がつきまとうものだ。だが、私は全員が自分たちの宿題をやり終えたと思っている。そしてそれはグループ決定だったし、簡単なことではなかった」

■インディ500出走も正解だった

そう語ったブラウンは、フェルナンド・アロンソが今年のモナコGP(第6戦)を欠場して、アメリカのインディ500挑戦を決めたときにも同じような自問を行っていたと次のように続けた。

「インディアナポリスのときも似たようなものだった。もしアロンソがけがをしたらどうするんだとか、モナコで素晴らしい結果を残すチャンスを失うのではないかと言った者たちもいたよ。だが、幸いにも彼(アロンソ)は完ぺきな走りを見せたし、ジェンソン(バトン)はピットレーンからスタートすることになった」

「我々は後ろではなく、前を見ていかなくてはならないんだ」

■マクラーレンが後悔することを期待するMotoGPチャンピオン

一方、世界最高峰の二輪選手権であるMotoGPにホンダのワークスチームから参戦しているマルク・マルケスは、今回マクラーレンが賢い選択をしたとは考えていないようだ。

「僕は、彼ら(マクラーレン)もこれが長期的なプロジェクトになることは分かっていたと思うんだ」

「マクラーレンだって、たとえホンダが世界最強レベルのブランドであるにせよ、こういう結果になる可能性もあると分かっていたはずだよ」

母国スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』にそう語ったマルケスは、次のように付け加えた。

「僕は、マクラーレンの決断は早まったものであり、結局、ホンダが二輪でも四輪でも最高だという結果になることを期待しているよ」

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