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ボッタスを明確なナンバー2に据えるつもりはないとメルセデス

2017年09月20日(水)17:20 pm

メルセデスAMGを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフが、チーム内でバルテリ・ボッタスを明確にナンバー2ドライバーにいう位置付けにするつもりはないと語った。

今季の夏休みが明けてから行われた3レースすべてで優勝を飾ったポイントリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、前戦F1シンガポールGPでランキング2番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がリタイアに終わったことでその差を一気に28ポイントに開き、通算4度目のF1タイトル獲得に向けて大きく前進している。

■ハミルトンとの差が開く一方のボッタス

一方で、今季の第4戦ロシアGPでキャリア初優勝を達成し、第9戦オーストリアGPではポール・トゥ・ウィンで2勝目をあげたボッタスだが、最近の数レースでは少しばかり苦戦が続いている。

ボッタスと同じフィンランド出身の元F1ドライバーであるミカ・サロは、母国のテレビ局『MTV』に次のように語った。

「確かに、バルテリは少し苦戦が続いている」

「その理由はよくわからないけれど、クルマのセットアップに苦労しているんじゃないかな。あるいは、ハミルトンの方が今年のクルマのコンセプトにうまく対応でき始めているのかもしれないね」

■現在の状況ではチームオーダーも不要

現在ランキング3番手に位置しているボッタスは、すでにハミルトンとのポイント差は51ポイントに開いてしまっており、事実上今季のF1タイトル獲得は不可能に近い状況となっている。

しかし、サロはメルセデスAMGにはあえてチームオーダーを出す必要もないだろうと考えている。それは「ルイスの方が速い」ことが明らかなためだという。

■ボッタスのやる気は損ないたくないメルセデス

実際、メルセデスAMGとしても今の段階でボッタスに対してはっきりとナンバー2の烙印(らくいん)を押すことは考えていないようだ。

残りの6レースではメルセデスAMGとして完全にハミルトンを優先する作戦をとっていくことになるのかと質問されたヴォルフは次のように答えた。

「バルテリよりもルイスの方がタイトルを取る可能性が高いのは明らかだと思う」

「これまで同様、今後も状況を見極めていくことになる。だがレースを終えるごとに状況は明白になってきている」

そう語り、ボッタスが今季のF1タイトル争いからすでに脱落したことを認めたヴォルフだが、最後に次のように付け加えた。

「私はひとりのドライバーをナンバー1だと呼びたくはないんだ。そうすれば2番目の・・・もうひとりのという意味だよ・・・ドライバーのやる気に影響が及んでしまうからね

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