ホンダ「世界一のエンジン」になるには?

ベッテルがペナルティーを受けなかったのはおかしいと元チームメート

2017年09月19日(火)19:52 pm

先週末に行われたF1第14戦シンガポールGPの決勝スタート直後に起きたクラッシュについて、そもそもの原因を作ったのはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)だったと考えている者が多いようだ。

【動画】スタート直後の大波乱!フェラーリ同士打ち/F1シンガポールGP決勝レース

■過度の防御で墓穴を掘ったベッテル

レース開始直前に雨となり、各ドライバーがグリッド上で雨用タイヤに履き替えて臨んだシンガポールGP決勝だが、4番グリッドからキミ・ライコネン(フェラーリ)が抜群のスタートを決めて自分の前2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に並びかけていく。

ポールシッターのベッテルは自分のとなりからスタートしたフェルスタッペンの走行ラインをつぶそうと左にマシンを寄せたが、このときはすでにライコネンがフェルスタッペンの左に並んでいた。そして、行き場を失ったフェルスタッペンの左フロントタイヤがライコネンのマシンに右リア部に接触。それでコントロールを失ったライコネンのマシンが急激に右側に向きを変え、ベッテルのクルマにクラッシュしてしまった。

その後なんとかターン3まではトップで走り抜けたベッテルだったが、そのときのクラッシュで負ったダメージによりターン4に差し掛かったところでコントロールを失ってウォールに激突。わずか数百メートルを走行しただけでレースを終えてしまっていた。

■明らかにベッテルのミスだったとラウダ

フェラーリは公式ツイッターアカウントを通じて、そのクラッシュの原因を作ったのはフェルスタッペンだったと批判。フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネも、あれがフェルスタッペンのミスだったのは「明らかだ」とコメントしていた。

しかし、そのときの映像を見る限り、あのクラッシュはベッテルがフェルスタッペンに対して必要以上の幅寄せを行ったことが原因だったのは明らかだと見ている者が多いようだ。

メルセデスAMGの非常勤会長であり、伝説的元F1ドライバーでもあるニキ・ラウダは母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』に次のように語った。

「あれは明らかにセバスチャンのミスだ」

「F1タイトル争いにおいて重要な段階にきているのに、なぜ彼があれほどのリスクをとろうとしたのか、私には分からないよ」

かつてフェラーリで2度F1タイトルを獲得した経験を持つラウダはさらにイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にも次のように語っている。

「もし私の時代にあんなことが起きたら、マラネロ(フェラーリ本部)まで歩いて帰ることになっただろうね」

■ベッテルにおとがめなしの裁定は政治的判断?

だが、FIA(国際自動車連盟)のF1競技委員会はベッテルに対してペナルティーを与えることはなかった。

フェルスタッペンの父親であり、自身もかつてF1ドライバーとして活躍したヨス・フェルスタッペンは、『motorsport-magazin.com』に対し、そこには何らかの“政治的”な意図を感じると次のように語っている。

「もし彼ら(FIA)が彼(ベッテル)に厳しい処分を下せば、F1タイトル争いはそこで終わってしまうだろうからね」

■ベッテル無罪放免はジョークだとウェバー

また、かつてレッドブル時代にベッテルのチームメートを務めていた元F1ドライバーのマーク・ウェバーも、今回FIAがベッテルに対して何の処分も下さなかったのは「ジョーク」だと主張し、スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語っている。

「僕は、セブ(ベッテルの愛称)はときどき自分のクルマの後部がどこにあるのかを忘れることがあると思っているよ」

■ベッテルにグリッド降格の危機?

だが、FIAがベッテルにペナルティーを与えることはなかったものの、あのクラッシュによりベッテルが厳しい状況に追い込まれることになるかもしれない。

イタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』は、ベッテルが搭載しているパワーユニットがあのクラッシュによるダメージを受けた可能性があるとし、次のように報じている。

「シンガポールで使われていたのは今季3台目だった。もしそれを修理することができなければ、ベッテルはシーズン終盤にペナルティーを受けることになるかもしれない」

今季は年間に使用できるパワーユニットエレメントの数が4台までとルールで定められており、それを超えるエレメントを投入したときにはそれに応じたグリッド降格ペナルティーが科されることになる。

ちなみに、ベッテルはシンガポールGPを終えた時点で、内燃機関、MGU-H(熱エネルギー回生装置)、MGU-K(運動エネルギー回生装置)、ES(エネルギー貯蔵装置)はそれぞれ3台目、ターボチャージャーとCE(電子制御装置)はすでに限度いっぱいの4台目を投入している。

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