前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、前戦F1モナコGPでは2番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が最後にはポールポジションからスタートしたチームメートのキミ・ライコネンより前でゴールするであろうことは分かっていたと語った。
今年の1月に新F1オーナーとなったリバティ・メディアによってF1最高責任者のポジションから降ろされてしまったエクレストンだが、その後もしばしばF1グランプリに足を運んでおり、前戦モナコGPでもその姿を見ることができた。
現在は名誉会長という実権のない肩書が与えられているエクレストンは、モナコでスイスの『Blick(ブリック)』紙に次のように語った。
「フェラーリのクルマがこれまでよりもよくなったし、非常に強いという印象を与えているね」
「メルセデスの連中は注意しないとならないよ」
エクレストンはさらに、バックギャモン(ボードゲーム)仲間であるベッテルがフェラーリのナンバー1ドライバーであることは間違いないと次のように付け加えた。
「ライコネンがレースでベッテルの前にいたとき、私はすぐに私のゲストたちに言ったんだ。2台のフェラーリはこの順序のままゴールはしないはずだとね。それは非常に明白だったよ」
エクレストンが語った通り、モナコGP決勝ではフェラーリがとったピット戦略の違いにより、後からピットインしてタイヤを交換したベッテルのほうがライコネンよりも前でコース復帰を果たした。これにより、ベッテルは今季3勝目を挙げて直接のライバルであるメルセデスAMGのルイス・ハミルトンとの差を一気に25ポイントに広げている。