今年はフェラーリから10年ぶりにF1チャンピオンが誕生する可能性がある。
そう考えているのはかつてフェラーリに在籍していた1995年にF1カナダGPで自身唯一となる優勝を遂げた経験を持つフランス人元F1ドライバーのジャン・アレジだ。
■カナダでもフェラーリは強いはず
その思い出のカナダGPを今週末に控えたアレジはフェラーリの母国イタリアのメディアに次のように語った。
「フェラーリはF1の歴史そのものだし、彼らは素晴らしいシーズンを送っている」
「カナダは高速サーキットだし、固有の特性を持っている。そして私はフェラーリが強さを見せるだろうと思っているよ。あのマシンの大きな強みが方向転換や高速でのブレーキングだからね」
「フェラーリがタイトル候補だと思うかって? 事実だけに目を向ければ、もし彼らが勝てなければ、彼らは2番手だ。だから壮大なフィナーレを迎えられることを本当に期待しているよ」
■ライコネンの勝利もありえる
さらに、前戦モナコGP決勝でポールポジションからスタートしながら、疑惑のピット戦略でチームメートのセバスチャン・ベッテルに追い抜かれてしまったキミ・ライコネンについて質問されたアレジは次のように答えた。
「彼はあの失望に対処していくだろうし、頑張り続けるだろう。多分、勝利することもあるんじゃないかな」