ヨーロッパ初戦となるF1スペインGP(14日決勝)では、各チームの改良パーツに注目が集まった。
スペインGPで話題の中心となったのはメルセデスAMGだった。ノーズが大幅に細くなり、再度クラッシュテストを受ける必要があったという。
一方、シーズン序盤に出遅れたレッドブルは、スペインGPに新車にも等しいものを持ち込むのではないかと期待されていた。しかし、見た目の変化は小さかった。
「レッドブルを過小評価したくはないけれど、僕たちに追いつくまでにはたぶん少し時間がかかるんじゃないかな」とメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスは話している。
■いきなり優勝はない
レッドブルのダニエル・リカルドも「同じマシンだよ」と話す。
「いろいろなものを変更したけれど、あまり期待しすぎないで」
「できれば差を縮めたい。でも、いきなり優勝できるとは思っていないよ。差が大きすぎたからね」
「たとえ改良で1秒縮んだとしても、メルセデスAMGとフェラーリが何もせずに座っていてくれるわけじゃない」
■勢力図に大きな変化はないか
いずれにしても、1回のアップグレードで勢力図がひっくり返ることはなさそうだ。
ハースF1のロマン・グロージャンはフランスの『RMC』に次のように話す。
「ここから新シーズンが始まるわけじゃない」
「メルセデスAMGとフェラーリがトップになるのは変わらないよ。そこにレッドブルがどれだけ近づけるか、見てみないと」