12日(金)に今季のF1第5戦スペインGP(14日決勝)が開幕したバルセロナ-カタルーニャ・サーキットのパドックで強くささやかれているのが、大物F1ドライバーたちの移籍に関するうわさだ。
■ベッテルにはメルセデスと事前合意のうわさ
現時点では今季のドライバーズランキングトップに位置しているものの、フェラーリのセバスチャン・ベッテルにはすでに2018年の移籍に向けてメルセデスAMGとの間で「事前合意」を済ませているとのうわさがある。
このうわさについて尋ねられたベッテルは、バルセロナで次のように答えた。
「知らないよ。それってイタリアから出たうわさ?」
「イタリアの人たちに聞くべきだと思うよ。彼らの方が僕よりもよく知っているみたいだからね」
■ベッテルが移籍を望むとは思えないとリカルド
だが、そのベッテルのうわさに関しては、フェラーリとの契約更新交渉に向けての戦略だろうと見ている者も多い。
2014年にレッドブルでベッテルのチームメートを務めていたダニエル・リカルドは、次のように語っている。
「セブ(ベッテルの愛称)はここまでの4レースで1位か2位になっている」
「それなのに(フェラーリを)去りたいとは思わないと思うよ」
■アロンソのフェラーリ復帰も?
一方、やはり今季でフェラーリとの契約が切れる37歳のキミ・ライコネンがフェラーリを去ることになる可能性の方が高いと見られており、そのシートに再び2014年まで在籍していたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が復帰するのではないかとのうわさもささやかれている。
だが、2014年にまだ契約を残しながら、翌年マクラーレン・ホンダへと移籍したアロンソはフェラーリとの関係も必ずしもよいとは言えないのは事実だろう。しかし、マクラーレン・ホンダの現状に完全に愛想を尽かしてしまったアロンソは、フェラーリへの復帰もありえるかと質問された際に、「僕はどんな可能性も排除しないよ」と答えている。
■リカルドもライコネンの後任候補?
だが、フェラーリへの移籍候補に挙げられているドライバーはほかにもいる。レッドブルとの間に2018年までの契約を結んでいるものの、リカルドもその有力候補ではないかと見られている。
リカルドはこうしたうわさに対し、次のように語った。
「現時点では、僕にはレッドブルとの契約がある。だから、何か奇妙なことが起きない限り、僕の状況が変わることはないと思うよ」
■誰がチームメートでもかまわないとベッテル
一方、来季のチームメートに関して、誰がチームメートとして望ましいと思うかと質問されたベッテルは、次のように答えている。
「僕は自分の契約にサインするだけだし、ほかの人たちの契約にサインするわけじゃない。だからそれは僕が決められることじゃないよ。だけど、誰が来てもレースをしていく準備はできているよ」